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オススメの機材
ロクヨン
元も子もない話ですが、カワセミ撮影に関してはロクヨンをお勧めします。
- 焦点距離的に十分に解像感のある写真を撮れる
- 被写界深度が丁度距離15m~20mでのカワセミ撮影に適している
- F4というF値はどんな時間帯でも十分に綺麗に撮れる
- AFが速い
- フルサイズならば十分なフレームサイズを確保できる
という感じで、良い結果になる事が多いです。
他の機材で撮れないという話ではなく、最終兵器はロクヨンと考えて機材を選べばよいのではないかなと思います。
EOS R5 mark II
一眼レフならばEOS 1D X mark IIIをオススメしますが、CanonのミラーレスならばEOS R5 mark IIをオススメします。
- フルサイズ4500万画素はフレームの余裕的にも解像度的にも、画質的にも丁度よい
- センサー読み出し速度が速いためローリングシャッターの歪みが小さい
- AFが非常に優秀
- プリ連続撮影が非常に優秀
- 連写速度が優秀
という理由ですが、今のCanonのミラーレスではEOS R5 mark IIとR1はそれより前のボディとは全くAF性能が違いますので、ミラーレスでのカワセミ撮影では少なくともこのボディ以降のものを使う事をオススメします。
私のスキルではEOS R3やR7ではちょっと白旗でした。
あと近づいて撮れる鳥の場合は、動体撮影はフレームが広いフルサイズの方が圧倒的に有利ですので、フルサイズで600mm~800mmくらいで撮るのが丁度良いですね。
カワセミ撮影の傾向
カワセミ撮影人口
カワセミ撮影だけに限った話ではないのですが、近年では60代、70代の方でもスマホやタブレットなどの機器で簡単に時間をつぶせるのもあって、そもそもこれまでは野鳥撮影コア層だった年齢層が減少してきている気がします。
特にカワセミについては10年~20年前は多くのカメラマンがポイントに張り付いている光景を目にしましたが、最近ではあまり見なくなりました(少なくとも滋賀や京都では)。
逆にヤマセミやアカショウビンなどの珍鳥についてはネットで一気に情報が広まるからか、多くのカメラマンが押し寄せているように見えますが実は同じ人達だったりしますね。
身近な場所で井戸端会議のように毎日集まって世間話をしながらカワセミの飛び来みを撮るというような晩年の過ごし方は、年々減少してきているのかもしれません。
人が多いのも困りますが、人があまりいなくなるのも寂しいものです。
撮影難易度の傾向
このサイトを始めたころは全般的な野鳥写真品質もまだまだ悪かったのですが、その後の機材性能向上やRAW現像の進歩によって一気に写真が精細でクリアなものになった気がします。
このサイトでも精細な写真を撮る方法を何度か投稿してきましたが、近年ではもうあえて説明する必要もないといった感じになりつつありますね。
ISOに関してはISO6400くらいでも十分な画質を得られるので、昔と比べると2段分ほど楽になった感覚です。
AFにしても同様でEOS RシリーズもEOS R5 mark II/R1の登場まではかなり厳しかったものの、ようやくEOS-1D X mark IIIをほとんどの面で超越して、ほぼ「フレームに入れさえすればなんとかなる」という所まで来てる気がします。
いまもカワセミ撮影は着水~浮上について動物検出ができないのが原因で苦労していますが、ここが解決すればもう本当にフレームに入れるだけで成功する時代になってしまいますね。
案外、難易度が低下してきているというのもカワセミ撮影を続ける人が少なくなっている原因の1つかもしれません。
まとめ
今回はカワセミ撮影の魅力と、撮影できるようになるまでの過程、そして昨今のカワセミ撮影の傾向について書いてみました。
野鳥撮影をしていて、「あれ?案外カワセミ撮影って人気ない?」と感じる事が最近ふえてきたので、この記事を読んで「少しやってみるか」と思ってくれる人が1人でもいれば良いなと。
滋賀なら身近な川や池、琵琶湖の畔にいますし、京都でも鴨川をはじめ山科川、京都植物園、京都御苑などいろんな場所にいますので是非チャレンジしてみてください😎
カワセミの飛び込み撮影は他の鳥の動体撮影をする場合にも応用できる…というか、カワセミが撮れれば大体の動体撮影はすぐにできると思いますので修行的な意味でもオススメしておきます。