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EOS R5 mark IIで野鳥撮影 9ヶ月経過 AFのコツと傾向(初心者向け)

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EOS R5 mark IIの野鳥撮影におけるAF性能


Canon EOS R5m2 600mm ƒ/4 1/200s 3200 -2EV 

一括りに野鳥撮影といっても、シチュエーションで必要なAF性能は異なります。

私の場合は

  • とまりもの (ちょっとした動作含む)
  • 動体撮影 (主に飛び出し~飛翔~着地)
  • カワセミ飛び込み (動体の中でも特殊)

くらいで必要なAF性能が異なっているかな?という印象ですね。

それぞれについてどうなのか紹介していきます。

とまりもの


Canon EOS R5m2 600mm ƒ/4 1/200s 5000 -2EV 

とまりもの撮影で重要になってくるのは、以下の3つの機能かなと思います。

被写体検出


Canon EOS R5m2 840mm ƒ/5.6 1/400s 2000 -2EV 

ミラーレスではやはり被写体検出精度が非常に重要で、動物検出が成功すればトラッキングが被写体を掴んでくれますし、簡単にフレーミングして撮影できます。

EOS R5 mark IIはAI処理の専用チップを積んでいて高速かつ高い確率で動物検出してくれます。

ただ、フレーム内の被写体サイズが小さかったり、暗かったりする場合には検出成功率が低下します。

また枝の後ろに鳥がいる場合なども第二世代AFよりは検出してくれるようになりましたが、やはり成功率は低下します。

他にもF値が暗いレンズで背景がクッキリしている場合に背景を掴みっぱなしになるなど色々とありはするのですが、それでもEOS R5 mark IIは被写体検出については高性能と言って良いんじゃないかと思います。

瞳検出

Canon EOS R5m2 840mm ƒ/5.6 1/200s 400 -1EV 

被写体検出の1つ先にあるのが瞳検出。

鳥の写真は瞳がガチピンだとシャキッと見えるので、特に近距離の場合は瞳にピントを合わせるのが非常に重要になります。
(特に近いと被写界深度が浅く、体にピントがあっていても目に合っていない場合が多いため)

Canonは第二世代AFでもそうでしたが、瞳検出の成功率と精度はかなり高いです。

被写体検出ができている時は、高い確率で瞳検出も成功しているように思います。

EOS R5 mark IIは瞳検出についても高性能と言って良いんじゃないかと。

中央1点


Canon EOS R5m2 840mm ƒ/5.6 1/400s 1000 -1EV 

ミラーレスではなかなかピントが合わない状況になる事が多いので、よく中央1点AFに切り替えて撮影します。

例えば藪の中の鳥を撮るときなどは、狭い範囲を打ち抜くようなAFが必要になります。

Canonのミラーレス全般ですが、中央1点については最悪と言って良い性能です。

クロスセンサーを積んでいるEOS R1はわかりませんが、その他のボディはEOS R5 mark IIも含めかなり精度が低いですね。

正直「あれ?これ故障してない?」というレベルです。

一眼レフ時代の中央1点と同じような性能を期待してはいけません😂かなり酷い

動体撮影

被写体を掴むまで


Canon EOS R5m2 1200mm ƒ/8 1/3200s 3200 -2EV 

多いのは空や森をバックにして手前に飛んでいる被写体を掴むシチュエーションですが、ハンチング(ピントを合わせるためにフォーカスレンズが前後する動作)のような動きが起こって、被写体がボケてデフォーカスしてしまう事が非常に多いです。

サーチ駆動を切ったり、フォーカスリミッターを入れたり、フォーカスプリセットを活用したり…いろいろ対策はしますが、けっこう厳し目です。

私は猛禽類などは照準器でフレーム内に被写体をいれて、被写体の動きに合わせてレンズを振りつつファインダーを覗いて掴むというような撮り方をしますが、被写体が空に溶けて見失ってしまって焦ることが。

Canonは飛んでいる鳥を掴むまでが少し難しいボディな気がします。

この写真のようなハヤブサをとらえようとした場合でも、安定するまでは背景とピントが変に行き来することが多いですね。

掴んだ後


Canon EOS R5m2 840mm ƒ/5.6 1/4000s 800 -2EV 

EOS R5 mark IIは一度被写体を掴んでしまえば、フレームから被写体を出さない限りAFが外れることはほぼありません。

ただ、たまに背景が森などの場合に唐突に森の方にピントが合ってしまう事があります。

これは被写体の輪郭範囲ではなく、被写体を四角い矩形範囲でAFしてるせいじゃないかなという気がしています。
(検出されている被写体の四角い矩形範囲にピントを合わせようとすると、ポーズによっては背景の比率が非常に大きくなる)
※これは完全に感覚ですので不明

ただEOS R7世代では一度背景に食いつくと全く戻ってこないことが多かったのですが、EOS R5 mark II世代のAFは「何度かAFのON/OFFを繰り返す」と戻ってくれる場合が多いです。

内部的な動作はわかりませんが、カメラマンが「そうじゃない」と言ってるのをカメラがくみ取ってくれるような挙動…一眼レフでも同じような感じだった気がしますが、そういうアナログ感覚的な融通が利く場合が多いですね。

手前に向かっての飛び出し


Canon EOS R5m2 840mm ƒ/8 1/4000s 1250 -1EV 

とまっている鳥が飛び出して手前に向かってくるシチュエーションでは、飛び出してからしばらくはピントが合ってくれません。

その後の飛翔中はずっと合わせ続けてくれるので、なんとなく静止状態でピントを安定させるために敏感に追従しないような仕様になっている気がします。

ですので、もしかしたらレンズを少し振ってあげると全体像が変化するので、すぐ追従するのかも(※試せてません)

ただ、それじゃなんのためのプリ撮影だよって感じもするので、プリ撮影中は即座に反応してほしいものですね。

知り合いに訊ねたところ、SONYはα1は反応してくれたのですがα1 IIは若干怪しいとか。

ボディは野鳥撮影だけに使うものではないので、この辺りの調整は苦労するんでしょうね。

カワセミなどのダイブ撮影


Canon EOS R5m2 600mm ƒ/5 1/4000s 1250 -1EV 

カワセミのダイブはちょっと特殊で、どこに飛び込むかは大体予測ができます。

ただ、着水〜浮上まで被写体の検出はできないので、「なんとなくそれっぽいもの」にピントを合わせてくれる必要があります。

EOS R7の頃は着水と同時くらいでシャッター切り始めた場合、トラッキングや動物検出がONだと背景の何かよくわからないものを掴んで離さない事が非常に多く、トラッキングや動物検出をOFFにして撮るという残念な使い方をしていました。

ですがEOS R5 mark IIではこのシチュエーションに非常に強くなっています。

浮上中は水しぶきを掴んでしまう事はもちろん多いですが、よくわからないものを掴むことはほぼなく、高確率でカワセミ+水しぶきにピントを合わせてくれます。

EOS-1D X mark IIIも非常にこのシチュエーションが得意でしたが、それに勝るとも劣らない性能ですね。

それでも背景を掴んだら離さない性質はありますので、飛び出しから撮影する場合は着水と同時に一度シャッターをON/OFFするか失敗覚悟でシャッターを入れ続けるか…という感じになると思います。

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