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MFで連写スピードが速くなるメリット
当然ながら、ピントがあった写真を撮るという事は、被写界深度に鳥の瞳や顔、体が入っている時にシャッターを切るということです。
距離 | F5.6 | F8 | F11 |
10m | 約2.19cm | 約3.11cm | 約4.27cm |
15m | 約4.95cm | 約7.03cm | 約9.65cm |
20m | 約8.48cm | 約12.06cm | 約16.55cm |
25m | 約13.16cm | 約18.71cm | 約25.64cm |
EOS R5 mark II + 800mmの場合ですが、被写界深度は大体このくらいとなります。
被写界深度はピント面から±を合算したものです。
600mmではもうちょっと余裕ができますが、800mmでもF5.6で距離25m以上、F8では20m以上で大体13cm以上の被写界深度が発生しますので、これに更にRAW現像による補正を咥えると15cm~18cmくらいは範囲があるんじゃないかなと思います。
つまり鳥が前に向かって飛びそうな場合には少し手前に置きピンしておいてプリ連写撮影、飛び出し後に被写界深度に入ってきた瞬間に連写でシャッターが切れていればピントが合って見えます。
MFで連写速度が向上するというのは古いEFレンズでの撮影の幅が大きく広がるという事になるわけですね。
実際にどう使うか?
小鳥の飛び出し
写真は全然小鳥じゃないですが。
まず、小鳥の飛び出しの瞬間は今のAFシステムで追従してくれることはほぼないので、AFでピントを合わせた後に、少しだけ調整してMFでプリ連写しておくと連写速度を稼げますね。
私にとってはこれがわかっただけでも、非常に大きな収穫です。
枝の後ろの被写体の飛翔
枝の後ろにいる被写体はAFを入れると逆効果ですし、MFでだいたい被写界深度を合わせて連写しておくと30コマ/秒で撮れますのでガチピン率が高まりますね。
「どうせAFが追従してくれないなら、飛翔中にピント範囲を通過した瞬間をMFで撮る」という感じで。
真横方向への飛翔
たまに、鳥がどの方向に飛ぶかがわかるシチュエーションがあります。
鳥の目的地が明白な場合ですね。
その場合は確実に飛翔方向が真横になるように位置取りをすれば、AFは必要ありませんのでMFで連写速度を稼ぐとよさそうです。
まとめ
RFレンズを使ってる人には関係ない話ですが、古いEFの大砲は安いし綺麗だしで、まだまだ有力な候補かと思います。
テストしてみて、「思ったよりスピード出るね」というのが正直な感想です。
もちろんピントが合っていない状態での連写はフォーカスレンズが大きく動きますので連写も遅くなるんだとは思いますが、それでもAFでEF800で最高速度20コマ/秒でるのは驚きですね。
EOS-1D X mark IIIが16コマ/秒ですので、ピント精度や安定度はともかくそれよりも出るという事になります。
やはり気のせいではなくMFでは連写スピードは向上していましたが、EOS R5 mark IIの最高速度である30コマ/秒でるのはちょっと驚きでした。
ただ、何度か補足で書きましたがレンズ側のAF/MFスイッチをMFにして切り替えないとダメっぽいです😇AF-OFFはMFにあらず
これはカワセミも頑張りがいがありそうです😂 RF600mm F4L IS USMならこんな苦労はありませんが
さて、気になっていたことが1つクリアになりました。
これから冬場にかけていろいろ検証記事が増えていくかと思いますが、またよろしくお願いします😎
(2025/07/18 22:00追記) テストのところにRFレンズでの簡単なチェックの結果を書いてあります。
やっぱブラックアウトフリーというか…絞り羽根動かさないことに意味あったんだと。