この投稿について
今年6月に撮影した「アカショウビンの巣穴掘り」の記録です。
この巣穴は繁殖に使用される事は結局なく、アカショウビンの姿も見なくなり、繁殖への影響はないと判断したため公開します。
巣穴撮影は繁殖期の鳥にとってストレスになりかねない行為で、撮影は被写体にも施設にも配慮した形で行いました。
この投稿の目的は3つあります。
もちろん、アカショウビンの巣穴掘りの興奮をこのブログの読者に伝えたいというのが1つ目。
同じ場所で撮影された人もこれから写真を公開されていくのかなと思いますが、撮影に至った経緯と、十分に配慮して撮影されたという事は伝えておきたいというのが2つ目。
最後に、一期一会で一緒に撮影したカメラマンも多く、連絡がつかないその人たちに向けて現状の共有をしたいのが3つ目です。
アカショウビンの巣穴掘り撮影に至った経緯
フレンドリーなアカショウビン飛来
まずは「異様にフレンドリーなアカショウビン」が飛来したところから始まります。
このブログで前に紹介しましたが距離12mで逃げないどころか、カメラマンが何名か撮影しているのに30分くらい羽繕いをしてくつろぐというフレンドリーっぷり。
そして、私を含む何名かのカメラマンが日々観察する中で、アカショウビンのお気に入りの場所が徐々に判明していきました。
ただフレンドリーなものの枝に止まった写真が主で、ここまでは例年とそんなに変わらないような撮影ではありました。
突然の巣穴掘り
距離12m。
その日は午前は雨で昼から少し晴れという天候で、カメラマンは5名ほど。
昼くらいに現れたアカショウビンを撮影して、満足して誰もいなくなったポイントで私一人でしつこく待っていたのですが、「アカショウビンはなんでこの場所に執着してるんだろう?」と不思議だったのでちょっと離れて観察することに。
「お、来たな」と思って観察していると、どうも挙動が不審…普段はカメラマンが待機していている場所までノコノコとやってきて何かを考え込んでいる様子。
そして突然、わずか距離12mの枯木に何度も何度も飛んで巣穴を掘り始めるという驚きの行動に😇
その瞬間は頭が真っ白になったのですが、夢中で撮影。
ちなみに私の写真の中で距離が近いものは、初回遭遇時に撮影したものです🐻
巣穴は繁殖には使用されず
アカショウビンは多くの場合、オスが(またはメスと協力して)いくつかの巣穴を掘り、その中からメスが気に入った場所で繁殖するといわれています。
そして結果から言うと、この巣穴は繁殖に使われることはありませんでした。
巣穴掘り後に有志で先日まで継続的に観察していたのですが、この巣穴で姿を見る事がなくなって約1ヶ月が経過。
巣穴で抱卵している気配は全くなく、鳴き声も途絶えたためこの判断に至りました。