はい…気づいたらもう年末ですね。
今年の振り返りと来年の抱負なんぞを。
今年の撮影
1月~3月
カワセミ
今年の序盤…というか去年から今年の頭にかけてですが、ひたすらカワセミの撮影修行をしていました。
カワセミは繁殖期にはメスのところに出張していたり、巣でジッとしていたりであまり安定しないので、練習するなら9~2月くらいが良いですね。
1~2月くらいは寒いですが魚が小さいので何度も飛び込んでくれる場合が多く、特に練習機会が多い印象です。
あと期間としても固めてやった方が、前回の感覚をおぼえているので上達が早い気がします。
もちろんそのために、毎日ほぼ間違いなくカワセミがやってきてくれる場所のロケハンが必要になりますが。
上の写真の全く逃げないカワセミ(♂)さんには今もお世話になってますが、感謝ですね…長生きしてくれますように。
今年の序盤はカワセミの飛び込みを確度高く撮影できるようになる事が目的でしたので、EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMで撮ってました。
SONY α7R IV、α1、Canon EOS R7、R3、R5,1DX mark IIIあたりでも試してみましたが、α1と1D X mark IIIがやはり群を抜いて撮りやすかったですね。
最終的に大体8~9割くらいは撮影成功するようにはなったのですが、照準器の視差だけは克服できずに終わりました。
ルリビタキ
2月くらいから散策を再開してルリビタキもかなり満足のいく画質で撮影できました。
去年の終わりくらいにEF800mm F5.6L IS USMを購入して、EOS R7との組み合わせの画質がぶっとんでいたので、このくらいから「過去に撮った鳥たちをもう一度撮りなおそう計画」が始まった気がします。
ベニマシコ
結構な距離はあったのですが、このあたりはEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMの解像力あってこそ。
「とにかく珍鳥のとまりものを満足のいく画質で撮りたい」時にはお勧めの機材です。
その他の写真
4月~6月
ヤマセミ
カワセミで鍛えた動体撮影スキルでヤマセミを撮影。
正直、カワセミを撮れるならヤマセミは通わなくてもアドリブで撮れます。
フルサイズでほぼフレーム一杯にヤマセミのホバリングを好条件で撮れる事は、この先の人生でもかなりレアだろうという事もあり、これは殿堂入り写真にしました。
カワセミを撮りまくっていたおかげで、ホバリングし始めたら即座に切り替えて撮影するクセが体にしみこんでいたので撮れたショットです。
サンコウチョウ
今年は異常気象で雨が全然降らず、猛暑でした。
サンコウチョウは比較的安定していましたが渡り鳥は全体的に様子がおかしかった気がします。
実はサンコウチョウの♀ってあまり撮る機会がなかったのですが、♂の尾羽は象徴的ですけど♀も非常に格好良いですね。
これは9月の渡り直前にとったサンコウチョウの若ですが、9月にサンコウチョウを撮ったのは実は初めてでした。
季節外れの「ホイホイホイホイ」という声が聞こえてたまたまパシャリできたのですが、この1日だけでしたね。
渡り前の鳴き練習じゃないかという話。
ヤイロチョウ
今年は特に多くのヤイロチョウが飛来して、いろんな場所で営巣していました。
たまたまある場所でばったり出会ってしまったことにより、今年は珍鳥探しに明け暮れる事となってしまいましたね。
私は身近な鳥でもいろんな表情を撮れると満足ではあるんですが、皆さん珍鳥が大好きだなぁと。
ここまで1種の鳥をずっと探したのは初めてでしたが、鳥ってやっぱり狙って追いかけると撮れないものですね。
非常に疲れました。
その他の写真
7~9月
ブッポウソウ
今年はブッポウソウもかなり長い間とどまってくれていたように思います。
「え…この季節にまだここにいるの?」って感じで不安になるレベルでした。
アオゲラ、アカゲラ
珍鳥ではありませんが、今年は何故かアオゲラやアカゲラとかなりの確率で遭遇しました。
彼らもEOS R7 + ハチゴローで撮りなおしたいと思っていた鳥たちでしたので非常にありがたく。
やはり大きいゲラに会うとそれだけでその日は何かしら満足感ありますね。
ゴジュウカラ
ゴジュウカラは私の中では珍鳥なので綺麗に撮れてよかったです 😛
なぜか全然出会えないんですよね…。
その他の写真
10~12月
RF200-800mm F6.3-9 IS USM
この秋はしばらく釣りをやろうかなという事で、野鳥撮影は休止するつもりでした。
今回の野鳥撮影は再開して約2年ほどになりますが、野鳥は1年1サイクルですので2サイクルほどまわすと飽きがきてしまうため、EOS R1や次の世代の機材が出てくるまで休もうかと計画。
ただ釣りも冬期間は家族で…というのは厳し目なのでワカサギがもうちょっと釣れるようになるまではやることないので野鳥撮るかなと。
10月と11月は釣り中心な生活を送ってましたが、突然CanonがRF200-800mm F6.3-9 IS USMを発表したので、発売をまって検証を開始、現在に至る。
私は野鳥を撮るのは好きなんですが、趣味としていろんな機材を使って撮影してみたいというのが1番目にありますので今年のようにCanonが沈黙しているとモチベーションが低下しガチです。
RF200-800mm F6.3-9 IS USMの出来がかなり良いので、しばらくはこれで遊びたいと思ってます。
イスカ
かなり最近ですが、イスカもいてくれましたね。
ベニヒワもいたような話は聞きましたが、まだ出会えておらず。
カワセミ
そして1年が経過して、またカワセミに戻る…と。
この季節って朝7~10時くらいを過ぎると相手してくれるのはカワセミ先生くらいな感じがあります。
もうちょっと季節が進むと少し変わりますが。
その他の写真
今年の振り返り
撮影
とまりもの撮影
今年はEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMで明らかに過去の機材よりも解像度が格段にUPしたので、これまで撮った野鳥を綺麗に撮りなおそうという年でした。
この記事に載せていない鳥たちは沢山いますが、アカショウビン以外は概ね撮りたい鳥は撮影できたかなと思ってます。
目の前の木にとまっていることもしばしばあったのですが、今年は結局アカショウビンは撮れませんでした。
なのでまぁ…今後よほどの高解像機が出てこない限りは、今年ほど歩き回る事はもうないでしょうね 😛
動体撮影
以前からちょくちょく撮ってはいたのですが、去年末~今年にかけてカワセミの飛び込み撮影の強化期間にしました。
カワセミが一番難しい…というわけではないのですがそれでも野鳥撮影の中では難しいジャンルなのと、狩りのサイクルがしっかりしていて一期一会というよりは安定して練習できる点と、何よりカワセミという生き物が愛嬌ありすぎで会いたくなることでカワセミで練習。
毎日、毎週といったペースで会っていると意思疎通ができているかのような錯覚をおぼえます。
いろいろと機材をとっかえひっかえして、現行のCanonではEOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USMが初心者には一番撮りやすかったのでこの機材で練習しました。
ようやく初心者から初級~中級者のレベルに達したかどうか…という所です。
フレーミングの精度も向上しましたので、少し余裕が出てきてEOS Rシリーズでもなんとかなりそうな気はしてきました。
ロケーション
野鳥のサイクルを概ね把握
これまでは漠然と気が向いたら散策に出ていたのですが、1年間毎週のように散策していたのでそれぞれの鳥たちの行動サイクルを把握できたかなと思ってます。
来年からは少し効率よく散策できるんじゃないかと。
探鳥地に詳しくなった
こういうマップの制作にかかわる羽目になって朽木を端から端まで実際に歩いてYAMAPでマッピングしたり、これまで漠然と散策していた散策地に詳しくなりました。
情報を出すからには人から聞いたものではなく、自分が実際に現地にいって確認したりしないと気が済まない人間ですので、炎天下の中、何度も何度も歩き回りました 😛 もうやりません
おかげで今後は朽木での散策は非常に楽になりそうな気がしてます。
どうしても京都滋賀という地域では朽木というエリアは野鳥撮影において外せない場所ですので、投資と思う事にします。
探鳥会などにも参加はしていましたが、野鳥撮影は一人で気楽にやる方が良いかなと再認識した年でもありました。
今年のベストバイ
RF200-800mm F6.3-9 IS USM
このところ散々記事を書いていますが、2023年のベストバイは「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」です。
他社が200-600mm F6.3を超望遠の入門レンズとして発売する中、Canonはこれまで頑なにこのレンジ帯の安価レンズを発売しませんでした。
ですが、ここにきてようやく200-800mmという+200mmの焦点距離で発売。
私はとまりものにはAPS-C + 800mmが画素数的に必要と考えていますので、解像力は高くはないものの非常に良いですね。
使い倒して最終的な評価レビューなど書きますが、RAW現像が強力になった今の時代だからこそ非常に有用なレンズといえます。
DxO PureRAW3 + CaptureOne
これは去年から使っていますが、今年もサブスクリプション契約などしてます。
この組み合わせでのRAW現像が、近年の私の野鳥撮影を根本から変えたと言っても過言ではありません。
機材の性能が2ランクほど向上するような感覚で、これまで大砲じゃないとどうしようもなかった撮影がズームレンズでもなんとかなってしまうイメージです。
スマホでの写真撮影でもわかる通り、被写体の画素数さえ確保していればなんとかしてくれます。
EOS R7との相性が最高に良いですね。
来年の抱負
今年は EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM が良すぎて、カワセミ以外はひたすらとまりものを撮ってました。
ただ、とまりものをずっと撮り続けると飽きるので、撮りなおしたかった鳥は大体撮れたことですし、一旦とまりもの撮影強化期間は終わりにしたいかなと思います。
と、いうわけで来年の抱負は
「散策での動きもの撮影」
ですね。
来年は一期一会で出会った鳥たちの動きある撮影を目標としたいと思います。
カワセミや猛禽類のようにセットプレイではなく、散策中に出会った鳥たちの動きある写真を撮るイメージです。
これまでもやりたかったのですが、大砲では重量や大きさ的に難しいですし、かといってフルサイズ400mm~500mmでは焦点距離が足りなかったのですがRF200-800mm F6.3-9 IS USMの登場によってこれが可能になりました。
ですので今年使いつくした
- EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM
- EOS-1D X mark III + EF800mm F5.6L IS USM
という超盤石機材は一度手放して、RFマウントに完全移行します。
- EOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
- EOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
という機材..特にEOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USMで動きある写真を主体として撮影したいと思います。
画質は低下しますがフットワークは格段に軽くなりますし、出会いがしらの動きもの撮影にはベストなんじゃないかと。
EOS R3にRAWバーストがないのはなんの嫌がらせなんですかね。
普段からデフォルトでSS 1/2000~1/4000の設定で歩き回って、鳥がとまっているときを狙うのではなく、動いてる時を狙います。
EOS R5 mark IIやR1が近々発表&発売されるような話もありますので、性能次第ではEOS R3は置き換えますが。
これまでとまりもの撮影では撮れなかった鳥たちの様々な表情を撮影できることに期待。
釣りもしながらちょくちょく撮っていきます 🙂
さて、では今年はありがとうございました、来年もよろしくお願いします。