今日は午前中は京都の川でカワセミ撮影、
午後から朽木ふれあいの里跡地へ行って久々に散策という、ハードなスケジュールでした 🙂
猛暑のなか、ロクヨンと三脚、雲台をかかえて2時間ほど山を歩き回って1リットルくらい汗かいたような気がします。
と、言うわけでカワセミ撮影検証part.4 + αとなります。
part.1 EOS R7 + RF600mmF4L カワセミ飛び込み撮影、榛原ヤマセミ
part.2 EOS R7 お散歩 カワセミ、ムクドリ
part.3 EOS R7 で カワセミ撮影 検証part.3
part.4 この記事
今回はいろいろとわかったことがあります。
カワセミ
ベストショット
今回も2枚になります。
飛び込みだとどうしても一連の流れなので複数枚になることが多いですね。
顔出し
私はカワセミが水中から顔を出す瞬間が好きです。
ずっと撮ってると同じような写真になりがちなカワセミ撮影の中で、このシーンだけは水しぶきの形やカワセミの表情が毎回違うため、超望遠でそれを止めて覗き見るのはワクワクします。
コントラストなのかヌケなのか解像度なのか、単焦点レンズは水がガラスのように綺麗に写ります。
水しぶきの形、水面に映る影、カワセミの表情、ずっと見ていられますね。
反転
あとはやはり、反転時の躍動感。
水しぶきが激しく散り、カワセミが体を反転させる瞬間はとても美しい 🙂
うちは猫を飼ってますが、猫がお腹を出して寝ているのを一瞬思い出しましたw
お腹の羽毛と、足の交差具合がとてもGoodです。
R7+L単らしい繊細なショットですね。
お魚を咥えていてくれたらもっと良いのですが 😛
飛び込み:通し
比較的綺麗に通しで撮れたので。
15コマ/秒でこれなので、やはり30コマほしくなってきますね 😛
もう倍のコマ数があれば、ほしい表情を安定して選べそうです。
今度、飛び込みを電子シャッターで撮ってどうなるか試してみます。
AF検証
part.1でAFのトラッキングの追従が遅れているという話を書きました。
- トラッキングで連写中(15コマ)では2コマ連続同じAF状態で撮られているものが多い
→ 1/15秒で処理しきれていない = 処理落ち? - トラッキングで連写中(15コマ)では1コマ遅れてAFが追従している気配がある
→ 前のフレームのAFが有効になっている? = アルゴリズム的なもの?
さらに、part.3で
- 水しぶきの方に合焦してそれがそのまま継続している
→ 初めに掴んだものをトラッキングしているから?
これらの症状はトラッキングが影響している可能性がありそうですので、今回はトラッキングをOFFにして試しました。
データ
合焦(もしくはボディが合焦させようとしている)AFエリアの表示をONにしていますので、タップ(クリック)して拡大表示で見てみてください。
AFエリアが中央によっているのは中央範囲のゾーンにしてるためです。
しっかり中央1点とかで追えると良いのかもですが、私の腕では無理です 🙂
ですが、これでも何が起こっているかおおむねはわかります。
1:何かをゾーンでとらえています。まだ合焦AFエリアにピントは合ってません。
2:水しぶきをとらえています。まだ合焦AFエリアにピントは合ってません。
3:カワセミが頭を出しました。ここで合焦、バッチリです。
4:ゾーン的に切れてはいますがしっかりとらえています。
5:ゾーン的に切れてはいますがしっかりとらえています。
6:AFエリアはカワセミを含んではいるのですが顔には合っていません。
7:ここでカワセミがAFから外れます。
8:トラッキングしていないのでゾーンエリアから外れたカワセミは無視。
良かった点
トラッキングOFFならば毎フレーム合焦AFエリアが正しく変化している
- トラッキングOFFにすれば15コマなら毎フレームAF処理が行われている
- トラッキングOFFにすれば15コマなら毎フレームAFが適用されている
30コマでも追い付くような売り文句だった気がするので当然な気もしますが。
ただしトラッキングON時はおそらく遅延するので、カワセミのような高速な飛び込みの撮影時にはトラッキングをOFFにしておいた方が良い可能性が高いです。
ただ、これは安心しました。
つまり、頑張ればあとはスキルでどうにかなります。
まぁ私のいまのスキルでは、飛び込みの刹那の瞬間に、水しぶきとカワセミを見分けて中央1点を当てるのは、絶対無理ですがwww
良くなかった点
7フレーム目で完全にカワセミがAFから外れて水しぶきにピント
- 動物認識が効いていないので、こちらは要検証
- つまりこれはトラッキングは関係なかった
まぁ動物認識などはディープラーニングしたAIを通しますので、どのくらいの時間で処理できてるかはわかりません。
たまたまこの7フレーム目では認識できなかったという可能性もありますし、検証も難しそうです。
トラッキングは切っているものの、AF設定で追従設定などがあるのでそのあたりも触って試していくしかないですね。
不明な点
合焦フレームが表示されているが、ピントが合ってない場合がある
- 像面位相差AFで合わせられなかった可能性
- レンズのAF駆動時間的に無理だった可能性
- ボディからレンズへの伝達時間的に無理な可能性
これは相対的なものもありますので、計測しようがないしどうしようもないですね。
結局のところ、
- なるべく明るいレンズを使う
- なるべくAFの高速なレンズを使う
- RFマウントレンズを使う
くらいしか対策はなさそうです。
ただ、上3つが現状最高峰なRFロクヨンでこれですので、おそらくこれが限界と思います。
次やること
- しっかりフレーム中央で被写体をとらえ続ける
- AFの追従設定などを触ってみる
一眼レフの時と同じですね。
やはり大事なのはAFフレーム内にずっと被写体を入れ続けることで、おそらくそれをすると動物認識、瞳AFにつながります。
また水しぶきにピントが合ったままになる点についてはAF追従設定でどうにかなる可能性はありますが、ただこれもフレーム内に被写体が常にいる前提ですね。
コゲラ
はい、コゲラです。
ちょっと幼い感じがあるので幼鳥ですかね?
重いロクヨンと三脚、雲台を担いで山を登って撮るコゲラはまた格別(?)です 🙂
実際、森の中で三脚立てて撮ってると、街中で撮るのとではやはりテンションも違いますね。
ヤマガラ
実は結構距離あります。15~20mくらい?
重いロクヨンと三脚、雲台を担いで山を登って撮るヤマガラは(略)。
随分ながくカワセミを高ISOで撮ってたので忘れてましたが、改めてR7 + ロクヨンで低ISOで撮影したときの描画パワーに圧倒されますね。
エナガ
R7になって最も撮りやすくなった野鳥は実はエナガかもしれません。
かなりちょこまか動く上にとても小さい。
レフ機だったころは目にピントを合わせるのはとにかく至難の業でした。
これも、「ちょっと厳しい距離だから証拠写真」と思って撮りましたがとても良いですね。
まとめ
- R7ではトラッキングはカワセミなどの高速な動体ではOFFにする(今のところ)
- カワセミをずっとAFフレームに入れ続けられる手段を考える
(APS-C 600mm(35mm換算960mm)なので結構大変) - ロクヨン+三脚+雲台を山で持ち歩くのは夏は厳しいけど、やっぱり綺麗に撮れるので頑張る
両眼視などもできるようにいろいろ考えているのですが、ロクヨンを使っているとレンズが照準器の邪魔をするので、ファインダーを覗きながら照準器も…というのは現実的ではありません。
いま外部モニターをつかったりいろいろ工夫している所ですので、良い方法がみつかったらまた投稿します 🙂