台風も来ていて、とても天気が悪いですが10分くらい朝の散歩がてら撮ってきました。
R7 + RF100-500なければこの時間で行く気は絶対にしない 😛
ヒヨドリ
我らがネイバーフッド、ヒヨドリ様です。
大きい、寄ってきてくれる、ディテールが綺麗という誰でも撮れる親友。
鳥撮りはご存じと思いますがヒヨドリって実は日本周辺にしかいません。
いや、だからどうしたというお話ではあるんですけど?
RF100-500の良いところの一つは鳥が寄ってくる&逃げないところ。
RF600F4Lだとレンズ向けたら散っていきます?
というわけでこれはトリミングはしてますが、縦は目いっぱいで少し尾が切れてます。
今思えばズームなんだから450mmくらいにすればよかったんですが慣れてないですね?
ズームでここまで撮れてれば良いんじゃないかな?がいつもながらの感想。
曇りで日陰でしたのでかなり健闘していると思います。
かすんで見えるのはズームレンズ全般でどうしようもないものですので、これは本来はRAW現像で明瞭度上げたりして対処するんですがDPPがあまりにも遅いのでちょっと調整は…。
ただ、近年はRAWの明瞭度調整が現像時にすごく綺麗にできるようになって、ズームレンズでもシャキっとした写真にすることができるようになりましたね。もちろん限界はありますが。
これは先日のR7 + RF600F4Lで撮ったヒヨドリ。それなりにトリミングはしてます。
見比べると「モサ」っとして解像度がちょっと低いような部分がほぼないんですよね。
あと色が凄く綺麗に出てるかな。
この写真は明るいですが、暗くてもシットリしたような艶のある写真になってくれます。
ISO高めで。最近はとまりものを撮るときのISO上限は1600にしてます。
どのくらいフレームに大きく入れられるかでも変わるので微妙ではあるんですが…。
RF100-500 は F7.1 なのでどうしても背景がうるさいのはあります。
ただ、ここまで近くで撮っても被写界深度が厚いのでボケないのは逆に悪くないです。
ロクヨンではよく近い場合に「しまった顔以外ボケボケだ」っていうことが多いので。
コゲラ
曇りで空は鉛色、コゲラの白い羽毛がどうしても空に溶け込むので境界はシャッキリしてませんが、十分ですね。
おそらく若で、羽繕いしていたので毛羽立ってるのはあるんですがコゲラも結構羽毛がにじみやすい鳥です。
あと、F7.1ですのでどうしてもコゲラみたいにちょこちょこ動く鳥はAPS-C 3250万画素で完全にブレをなくそうと思うと厳しいですね。
木の高さが5mとして、5mくらいまで寄ったので距離7mくらいですかね?
もっと寄りたかったんですが琵琶湖が邪魔を?
初めはスズメかと思ったんですが、羽のガラが違うなと思って覗いてみたらコゲラでした。
このところ山ではあまりみないので久々です。
フクロウのような。
バササっとやってたのでちょっと被写体ブレしてますが恰好良かったので?
2022-07-05時点 R7+RF100-500まとめ
こう天気が悪いとどうしても検証気味の撮影になってしまうので現時点でのまとめでも。
良い点
- R7の画素ピッチの狭さもあって500mmでも他社600mmと同等以上の精細さで撮れる
- 500mm(換算800mm)は600mm(換算960mm)と比べてフレームに被写体を捉え易い
- 小さい、軽いので鳥が逃げない、寄ってくる、フットワークが軽い
- ズームなので超近距離でも撮れる、背景も考慮したフレーミングができる
- AFが速い(他社600mmズームやRFxxxF11と比べて)
悪い点
- 画素ピッチが狭いのでブレがシビア。手ブレは強力に補正されるものの被写体ブレが特に。
- かすむのでRAW現像で明瞭度などの調整が必要(これはRF100-500がというかズーム全般)。
- F7.1なのでSSを上げずらい&ISOを確保しずらい(他社600mmズームもF6.3なのでそれと比べると大差はない)。
- 高価。FE200-600が24万円くらいで買えるのに対してRF100-500は35万円。
(ただ、R7が安いのでR7+RF100-500はα7R IV+FE200-600とお値段はそう変わらない)。
なんだかんだR7使い始めてから正味10日くらいしか経ってないんですね 🙂
まだまだ日数を重ねることでいろいろみえてくるとは思いますが現時点ではこんな感じ。
あと、ミラーレス時代のレンズってボディ側で補正などがガッツリかけられて「最終的な現像写真は綺麗」なものが多いのですが、RF100-500もそのタイプなんだろうなと思います。
逆にそういうことができなかった昔のレンズって写ったものがそのまま現像写真だったので厳しかったんだろうなと。
RF600F4L IS USMって中身はEF600F4L IS III USMで、EFマウントの昔のボディでもしっかり綺麗に写らないといけないものですので、補正がなくてもおかしいくらい綺麗です。
将来RF600F4L IS II USMとか、RFマウントのために設計されたロクヨンが出てきたらその辺うまくバランス撮って軽量化やクォリティアップしてくるんでしょうね。
500mmという焦点距離
はるか以前に、EOS 1DmarkIVというAPS-HフォーマットのカメラでEF500mm F4Lを使っていたことがありましたが、当時は野鳥写真家の方々もこの組み合わせで撮ることが多かったようです。
やはりどの時代でも500mmは600mmよりもコンパクトで軽いのと、野鳥撮影では必要十分な画質があるため、実際に野山を歩いて撮るという用途では注目されるんだなと思います。
当時はEF600mmF4Lが5.3kgくらいあったのでEF500mmF4Lは3.8kgでも非常に軽く思えました 🙂
大きさという意味ではEF500mmF4LはEF600mmF4Lと比べてはるかにコンパクトでしたので、さらに軽く感じたのでしょうが。
当時の作例を1つ2つ。
当時APS-Hは1610万画素ということで今のR5よりも画素ピッチ的には広いのですが、流石に大砲のEF500mm F4Lで撮ってるので、今見てもクッキリで収差もほぼありません。
確かに解像感という意味ではいまのカメラと比べると不足してはいるのですが、ここまで撮れればそんなに文句はないですね。
これはちょっとボケちゃってますが。
不思議なもので上の3枚みると、やはり一昔前のオールドカメラ&レンズという感覚はありますね。
やっぱりカメラ&レンズって、PC普及やスマホ普及にともなって、液晶で見ることが増えて変わってきてるんだなぁとなんとなくシミジミ。
鳥撮りにとって今では500mmって短く感じられますが、別にそんな足りないわけじゃないよというお話でした。