この記事について
この夏はEOS R7 + EF400mm F4 DO IS II USMで過ごしたわけですが、「一体いつの機材だよ」という話もあるものの、所感などをまとめたいと思います。
というのもEOS R7 mark IIがもし発売された場合、35mm換算640mm F4になる400mm F4というレンズは選択肢としてアリだと思うんですよね。
EOS R5 mark II + ロクヨンを使っている人なら変わらない使用感でサブ機材として使えるはず。
作例ライブラリにごそっと今期の写真を追加しておきましたので、気になる方はどうぞ。
EF400mm F4 DO IS II USMの基本性能
と、いうわけで簡単に基本性能の復習。
MTFは上記の通りでロクヨンを全くそのまま400mmにしたような性能です。
AFもリングUSMですし、手振れ補正は4段、各種ボタン類はEF大砲レンズ後期レンズのものです。
ただDOレンズの特性上、逆光時にフレアやゴースト、コントラストの低下が目立ちます。
そんなわけで当時はRAW現像の性能も大したことなかったのもあって全く売れませんでした。
400mmとしては、かなり高価だったというのもあります。
このレンズ買うならゴーヨンいくわって人多かったですね。
2.1kgということで、男性なら手持ちで撮ってもほぼ問題ない程度の重量。
最短撮影距離は3.3mで、野鳥撮影で困ることはありません。
修理対応は2029年2月までで、まだまだ安心して使えます。
2029年2月までのレンズの中でも発売日はかなり遅いレンズですのでそういう点でも安心です。
基本性能はCanonの公式ページをどうぞ。
昔はスペシャルサイトあったんですが消されちゃってますね😂
EOS R7 + EF400mm F4L IS II USM
実際に使い倒して良かった点
サイズ・重量
このレンズは2.1kgで、EOS R7と合わせても2.7kg程度です。
もちろんRF-EFアダプタやExtenderなどを入れ始めるともうちょっと行くのですが、それでも3kg程度と考えてよいです。
これまではEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMを持ち歩いていたので5kg超だったわけですが、差は2kgとはいえ全く疲労度や取り回しやすさが違います。
三脚や雲台も軽いものでも大丈夫なので、総重量では3kgくらいは軽くなってるとは思いますが、サイズ・重量は大きな長所ですね。
去年はEOS R5 mark II + EF800mm F5.6L IS USMを担いで探鳥していて膝や足が痛むことがあったのですが、今年は全くありませんでした。
RFロクヨンだと1kg程度の差しかないのですが、なんだかんだボディx2くらいの重さの違いだと思うと結構大きいですよね。
画質
画質に関してはMTFからもわかる通り良好ですが、Extender x1.4段階で解像力がガツっと落ちるのでEF II型ではなくEF III型やRFレンズの感覚です。
ただExtender x1.4、x2.0ともに中央から隅まで均一な画質で、スコア以上にヌケが良い単焦点ならではの画質ではあります。
ズームレンズとの大きな違いって焦点が合っているレンズ中央以外も一律に解像しているかとか、そういうところで出てくるのでやっぱわかるもんだなと再確認。
ただまぁ、通常使いならExtender x1.4までですね。
F4という明るさ
開放F5.6のハチゴローを使っていて、最も困るのがこの時期の早朝探鳥。
日の出と同時の森ってかなり暗いので、F5.6だとISOが6400とか12800いってしまうのですが、F4だと3200~6400くらいでなんとかなります。
そういう意味ではヨンニッパをメインで使う人の気持ちもわかりますね。
最終手段として明るいF値で撮れる余地があるというのは大きな長所。
実際に使い倒して気になった点
手振れ補正
これは前に少し使っていた時も気になっていたんですが、EFレンズの4段手振れ補正ってExtender x1.4でAPS-Cボディで使うと、ほとんど効かないような感覚になりますね。
Extenderで1段、APS-Cボディの望遠効果で1段、さらにEOS R7の狭い画素ピッチでさらに0.5段くらい落ちるようなイメージなので、実質1.5段分くらいしかきいてないような。
Extender x1.4時にSS /200だと、手持ちだとちゃんとホールドしないとブレます。
私の感覚だとExtenderありだとSS 1/400くらいで撮っておくのが無難ですね。
手振れ補正はやはりRFレンズはすごいなと。
逆光耐性
私の用途ではこの夏鳥の時期が撮影的にかなりシビアで、「順光で...」とか悠長なことを言ってられないシチュエーションが多いです。
目の前の枝にアカショウビンやヤイロチョウがとまっているのに、逆光が~とか言ってらんないですよね😂
今年はまさにそういうシチュエーションに当たって「うわっ...」ということになったんですが、CaptureOneなり自作RAW現像ソフトなりの「かすみ除去」でほぼ解消できることがわかったので、これは一応の収穫。
ただRAWで補正すると不自然さは残るので、逆光は避けた方が良くはありますね。
Extender時のAFスピード
Extenderなしだと非常に高速なのですが、ExtenderをつけるとガクっとAFスピードが低下します。
マスターレンズ状態で使うのとExtender x1.4を付けて使うのとでは、AFについては別物と言ってよいくらい違いますね。
F4とF5.6の差というのもあるのかもしれませんが、このレンズは動体撮影ではExtenderはNGかなと思います。
TIPS
Extender x2.0の使いどころ
Extender x2.0はMTF的にはかなり厳しいので全く使えないかなぁと思ってたんですが、いざ使ってみると使えるシーンは思ったよりあります。
どんなシーンでも使えるわけではないので、以下の点に注意。
- F8になってISO的に相当厳しくなるので明るいシーンで
- AFがかなり遅くなるのと精度も悪くなるのでMFも視野に
- 解像力は大きく低下するので比較的近距離での撮影で使用
こんなところですね。
ただ、このレンズのExtender x2.0の良いところは中央から端まで均一な画質であること。
野鳥を大きくフレームに入れる場合には非常に良い感じに撮影できます。
今期はExtende x2.0で撮るシーンも多かったですね。
連写する
これはおそらくボディ側の問題だと思うのですが、EOS R7 + EF400mm F4 DO IS II USM + Extender x1.4で撮影すると、ウォブリングのような症状が出てピントが安定しません。
瞳AFが認識しているときのCanon機材って基本的にほぼずっとガチピンなことが多いのですが、この機材で撮ってるとなぜか細かいピント調整が常に入って、30コマ/秒連写でも絶えずピント位置が変わってます。
というわけで簡単なシチュエーションでも、とにかく連写しておくことをオススメします。
MFを常に準備
単焦点レンズの良い点として「フォーカスリングが大きくて扱いやすい」というのがあります。
ズームレンズの場合、ズームリングが最も使いやすい位置にあるんですが野鳥撮影ではほぼテレ端で使いますので意味ないんですよね。
また、ミラーレス機はMF時にファインダー内拡大撮影もできて非常にピントを合わせやすいです。
というわけでフォーカスリングでMFしやすいというのは単焦点レンズの大きな長所。
特にEOS R7 + EF400mm F4 DO IS II USMではMFをかなり多用します。
まとめ
もともとはEOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMでこの季節は撮っていますので、この機材を使うと「う...こんなに被写体小さくしか写せないのか」と初めは感じます。
ただ、この季節って腰を据えて撮るというよりは歩き回って撮る感じなので使っていくにつれて
- 軽いので体への負担がとても小さく、山の移動も苦じゃない
- 慣れると手持ちで大丈夫
- レンズが小さいので鳥に逃げられにくい
- WEBやSNSにアップするなら十二分な画質
- RAW現像もコツをつかむとほぼ弱点を解消可能
- 近いときのF4はなんだかんだ有効
という風に考えがかわってきます。
落ち着いて撮れる冬はロクヨンやハチゴローが欲しくなりそうですが、フットワーク軽く移動したいこの季節は正直この機材で良い気がしてきてますね。
ロクヨンやハチゴローを持っていると私の場合は重くてもそっちを持ち歩いてしまうのと、今年は完全復帰ではないのもあってヨンヨン縛りで撮ってみましたが、結果的には非常に良かったなというのが感想になります🥴
またEF400mm F4 DO IS II USMが気になってる方は参考にしていただけたら。