この投稿について

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/8000
F値
5.6
ISO
2000
露出補正
-3
撮影距離
20.3m

今年6月に撮影した「アカショウビンの巣穴掘り」の記録です。


この巣穴は繁殖に使用される事は結局なく、アカショウビンの姿も見なくなり、繁殖への影響はないと判断したため公開します。


巣穴撮影は繁殖期の鳥にとってストレスになりかねない行為で、撮影は被写体にも施設にも配慮した形で行いました。


この投稿の目的は3つあります。


もちろん、アカショウビンの巣穴掘りの興奮をこのブログの読者に伝えたいというのが1つ目。


同じ場所で撮影された人もこれから写真を公開されていくのかなと思いますが、撮影に至った経緯と、十分に配慮して撮影されたという事は伝えておきたいというのが2つ目。


最後に、一期一会で一緒に撮影したカメラマンも多く、連絡がつかないその人たちに向けて現状の共有をしたいのが3つ目です。

アカショウビンの巣穴掘り撮影に至った経緯

フレンドリーなアカショウビン飛来

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
1600
露出補正
-1
撮影距離
12.6m

まずは「異様にフレンドリーなアカショウビン」が飛来したところから始まります。


このブログで前に紹介しましたが距離12mで逃げないどころか、カメラマンが何名か撮影しているのに30分くらい羽繕いをしてくつろぐというフレンドリーっぷり。


そして、私を含む何名かのカメラマンが日々観察する中で、アカショウビンのお気に入りの場所が徐々に判明していきました。


ただフレンドリーなものの枝に止まった写真が主で、ここまでは例年とそんなに変わらないような撮影ではありました。

突然の巣穴掘り

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/8000
F値
5.6
ISO
5000
露出補正
-3
撮影距離
12.6m

距離12m。


その日は午前は雨で昼から少し晴れという天候で、カメラマンは5名ほど。


昼くらいに現れたアカショウビンを撮影して、満足して誰もいなくなったポイントで私一人でしつこく待っていたのですが、「アカショウビンはなんでこの場所に執着してるんだろう?」と不思議だったのでちょっと離れて観察することに。


「お、来たな」と思って観察していると、どうも挙動が不審...普段はカメラマンが待機していている場所までノコノコとやってきて何かを考え込んでいる様子。


そして突然、ずか距離12mの枯木に何度も何度も飛んで巣穴を掘り始めるという驚きの行動に😇


その瞬間は頭が真っ白になったのですが、夢中で撮影。


ちなみに私の写真の中で距離が近いものは、初回遭遇時に撮影したものです🐻

巣穴は繁殖には使用されず

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/4000
F値
5.6
ISO
6400
露出補正
-3
撮影距離
20.3m

アカショウビンは多くの場合、オスが(またはメスと協力して)いくつかの巣穴を掘り、その中からメスが気に入った場所で繁殖するといわれています。


そして結果から言うと、この巣穴は繁殖に使われることはありませんでした。


巣穴掘り後に有志で先日まで継続的に観察していたのですが、この巣穴で姿を見る事がなくなって約1ヶ月が経過。


巣穴で抱卵している気配は全くなく、鳴き声も途絶えたためこの判断に至りました。

撮影時の配慮

施設の管理スタッフと協力

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/4000
F値
5.6
ISO
1250
露出補正
-3
撮影距離
16.7m

巣穴掘りを確認してすぐに、施設の管理スタッフに事情を説明してアカショウビンにストレスを与えない距離まで立ち入り禁止にできないかを相談。


施設側も許容できる約20mほどの範囲はすぐに対応していただけて、スタッフの方々には本当に感謝。


そしてそれ以降は状況を共有しながら、協力しつつ概ね統制のとれた見守りと撮影が行われました。

撮影距離

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/8000
F値
5.6
ISO
4000
露出補正
-3
撮影距離
20.3m

そしてアカショウビンは、翌日以降も毎日熱心に巣穴掘りをする姿を見せてくれました🤣


むしろ人が近づかなくなったことで、巣穴掘りに熱が入っていたような。


少なくとも誰の目にも撮影をストレスに感じていたような事はなかったようにみえました。


またこの期間の日中は常に有志がいましたが、状況を共有していた限りでは、カメラマンは誰もルールを破らず撮影していました。

巣穴について

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/4000
F値
5.6
ISO
1250
露出補正
-3
撮影距離
16.7m

今回の撮影はオスが巣穴を掘っている初期段階の観察で、いわば「巣穴候補地を検討している段階」でした。

またトラックや作業員の出入りもある場所でしたが、施設側と相談してトラックの進入をできるだけ控えてもらうなど、繁殖に配慮した上で観察・撮影が行われました。

もし産卵・抱卵に至った場合には関係機関とも連携して本格的な保護体制に移行する準備も進めており、十分に配慮されていたと思います。

アカショウビンの現状共有

機材
Canon EOS R7 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
焦点距離
343mm
SS
1/400
F値
6.3
ISO
250
露出補正
-1
撮影距離
15.7m

しかしながら、当初はメスも駆けつけてオスと交代しながら巣穴掘りを行っていましたが、巣穴がほぼ完成したような時期からアカショウビンの姿は見られなくなりました。

巣穴掘りが行われたのは約1週間ほどで、その後も2,3日はオスが姿を見せてはいましたが、それ以降は現在に至るまでおよそ1ヶ月間、この巣穴へのアカショウビンの再訪は確認されていません。

ですのでもう撮影した写真を公開しても繁殖を妨げる確率はほぼないと思いますが、最終的な判断はご自分でお願いいたします。

友人との関係次第では「なんで教えてくれなかったの!?」的な衝突になる事もあるらしいので、その点は計画的に。

アカショウビンの巣穴掘り写真

それでは、以下に当時撮影したアカショウビンの巣穴掘りの様子をご紹介します。


※以下に掲載する写真はいずれも初期段階で撮影されたものであり、実際の繁殖には至らなかった巣穴です。

飛び散る木屑、笑うアカショウビン

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/8000
F値
5.6
ISO
5000
露出補正
-2
撮影距離
20.3m

この投稿の頭にもこの写真を貼りましたが、この回が一番のお気に入りです😂


いやぁ...カワセミもですが、どうしてこんな嬉しそうな顔するんですかね?


現像していてこっちまで楽しくなってきます。


木屑の咥え具合、飛び散り具合、アカショウビンの楽しそうな表情、パーフェクトです😂

初回遭遇時

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/8000
F値
5.6
ISO
3200
露出補正
-3
撮影距離
16.7m

流石に12mは近すぎて撮るのが厳しかったので慎重に少し下がって、距離16mくらいで撮影😍


初回遭遇時なので、この時は私も興奮状態で息が荒くて血圧も高かったんじゃないですかね....。


とにかくEF800mm F5.6L IS USMでどうやったらジャスピンで撮れるかをアレコレ考えながら色んな方法で撮影してました。


少しノイズは気になりますが、少し暗くなりつつある中、とにかくSS 1/8000でMFでジャスピンで撮ろうと頑張ったのがこれ。

EF800mm F5.6L IS USM + Extender x1.4

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM +1.4x III
焦点距離
1120mm
SS
1/8000
F値
8
ISO
5000
露出補正
-3
撮影距離
20.3m

MFでの撮影が安定してきたのをいいことにEF800mm F5.6L IS USM + Extender x1.4で撮影。


この機材ではAFだとスピードがかなり厳しいのでまず無理😂 毛羽立った頭と腹の羽毛がキュート


カワセミも繁殖後はハゲてますが、こんな感じなのかなとか🐦


「同じような写真ばかり」という感想が出てきそうですが、アカショウビンが現れるたびにこれを30~40回くらい繰り返すので撮った人は皆同じ写真ばかりのはずです。


私は巣穴から飛び去る瞬間の表情や木屑の散り具合など、微妙な違いで飽きませんでしたけど😎


現場でも「一緒の写真になるなぁ」って話はしてましたが、アカショウビンの巣穴掘りを撮ってるのに贅沢な話ですけどね😂

背中

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/8000
F値
5.6
ISO
3200
露出補正
-3
撮影距離
20.3m

お腹をみせてる写真が多いので、背中向きも。


私はどちらかというとお腹を見せてくれた方が好きなのですが、背中も青い羽毛がみえますし悪くないですね。


「アカショウビンって脇の部分って黄色いんだな」とか、どうでもいいことをぼんやり思いながら現像してました🤣


あと、カワセミと同じで羽は構造色ですので紫っぽく見えるときがありますね。


リュウキュウアカショウビンはもっときつい紫色ですが。


数万枚撮影してジャスピンは数千枚、そこから「これは...!」という写真を厳選して大体1000枚ほどが最終的に残りましたので、とても全部は貼れないのですが、今後何かのまとめの時などにちょくちょく貼っていきます。

まとめ

ロケーション

機材
Canon EOS R5m2 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/4000
F値
5.6
ISO
8000
露出補正
-3
撮影距離
20.3m

あと10年くらい野鳥撮影を続けても今回のようなシーンに遭遇することはないんじゃないか?と思っています。


「アカショウビンが、突然距離12mの目の前の枯れ木に飛んできて巣穴を掘り始めた」とか、ないでしょこれはもう...。


カメラマンはほとんどが顔見知りではなく、どんな人かもわからない中での撮影でしたが、全員が繁殖に配慮していて素晴らしかったんじゃないかと思います。


巣穴が選ばれなかったのは残念でしたが、また何処かでお会いしたらよろしくお願いします😂


今回の経験は自分自身にとっても大きな学びであり、観察や撮影の在り方を改めて考える機会になりました。


これからも、撮影者としてできる限り被写体への配慮を忘れない撮影を心がけていきたいなと思います。

機材

https://www.oumineko.com/archives/34703


この時にも書きましたが、実はこの数日前にRF600mm F4L IS USMからEF800mm F5.6L IS USMに買い替えていてですね...どうやって撮るかを現場で考え抜いた上で撮ったのが今回の写真です。



あとで検証したところ、EOS R5 mark II + EF800mm F5.6L IS USMでの撮影ではAFだと最高でも20コマ/秒しか出ない所、MFでは安定して30コマ/秒出るという事がわかりました。


AFにこだわって撮影していたらまずこのような写真は撮れていなかったのでうまくいって良かったと思うとともに、もし気づかずにAFだけで撮ってたら...と思うと冷や汗がとまりません。


やっぱRF600mm F4L IS USMあたりにしとけって話なんですが、不思議と殿堂入り写真はEF800mm F5.6L IS USMでの撮影が多いんですよね...。


EF800mm F5.6L IS USMには何か魔力があるなと思わずにはいられない今日この頃です。


さて、やっとこの写真をアップできました。

これからも野鳥撮影研究記事やまとめ記事などでこの時の写真はアップしていこうかと思います。


それでは、暑い夏鳥シーズンが終わりを告げようとしていますが、ラストスパート頑張って行きましょう👌