初心者向け野鳥撮影TIPS

なんとなく野鳥を撮り始めた頃を思い出して、どういうことを知っておけば楽だったかなぁと考えつつ書いてみました。


野鳥撮影の目的は人それぞれですので、何かしら参考になる点があれば。



この辺りの記事もあわせてどうぞ :)

探鳥地の探し方

WEB

機材
Canon EOS R3 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/2000
F値
9
ISO
2500
露出補正
0
撮影距離
5.4m

WEBページはSNSと違って基本的に「過去の情報」がよくヒットします。


例えば「アカショウビンを撮った」みたいな投稿が見つかっても、数年前というような場合が多いですね。


当年の旬の情報はWEBページでは滅多にヒットしません。


ただ渡り鳥は同じ場所に戻ってくる場合も多いので、程よい確度の情報になります。


数年前の情報をもとに「今年は飛来してるかも」と期待しながら探鳥地を歩くのは、非常に楽しいですね。


はじめのうちは、日本野鳥の会なんかが公開してくれている探鳥会の情報がかなりオススメです。


探鳥地は季節によって全く居る鳥が違うので、季節は合わせましょう。

SNS

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/100
F値
5.6
ISO
1600
露出補正
-2
撮影距離
29.9m

SNSはWEBページと違って基本的に「現在の情報」がよくヒットします。


また、投稿者の過去の投稿から「大体どこで撮ったかわかる」ので、多くの人が血眼になって探しているような珍鳥...例えばヤイロチョウなどは投稿されたら投稿者の素性調査が始まりますねw


どんな珍鳥でも必ず誰かが写真を貼ってしまいますので、そういう情報を仕入れるにはSNSは悪くありません。


SNSを見て「多分これは~だな」とか予想して探しに行くのも楽しいですね :)

新規開拓

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
800
露出補正
1
撮影距離
22.7m

私は思ったように鳥を撮れないときは、Google Mapでアタリをつけて散策することにしています。


だいたいの公園や過去に行ったことのある探鳥地なんかは一通り廻ったあとですので、完全に新規開拓ですね。


有名ではないものの「秘境」と呼ばれるようなところも偶然みつけたりしますし、なかなか楽しいですよ :)


森林公園なんかでは、いつもの探鳥地でも「あれ?こんなとこに道あったのか」とか発見があることがありますね。


どちらかというと私の場合は「翌年の仕込み」として、鳥が全然いない7~8月くらいに新規開拓することが多いです。


去年はアカショウビンはビンゴでその場所に現れてくれたのですが、今年はどうなることやら :)

探鳥地での聞き込みやグループでの情報共有

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
6.3
ISO
2500
露出補正
-2
撮影距離
29.9m

探鳥地で撮ってる人と会話したり、探鳥グループに加わって場所を共有するのは確実ではあります。


どうしても既に他の人が見つけた野鳥を撮りに行く作業になりますので、達成感はもう一歩かもしれません。


私はいまはまだ体力的に動けるので、出来る限り情報を聞かずに自分で探すことにしています。


ただ年をとって体力がなくなると厳しくなるんだろうなぁという実感はありますので、そこは人それぞれですね。


またどうしてもそういう情報には多くの人が集まりますので、撮影マナーだけはお気を付けて :)

鳥の探し方

では、どうやって探鳥地で鳥を探すかを軽く。

鳴き声から探す

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/1000
F値
6.3
ISO
400
露出補正
1
撮影距離
11.5m

鳥たちは盛んに鳴いていますので、声の大きな鳥たちはいるかいないかはすぐにわかります。


ですので鳴き声を憶えるというのは非常に大事だったりします。


かくいう私は鳴き声を憶えるのが苦手なのですが、このところようやくコツがわかってきました。


撮影しながら声と姿を一致させていくのも楽しいですね :)

とまっている鳥を探す

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
250
露出補正
1
撮影距離
12.6m

正直な所、私には予備知識なしには、ほぼ無理ですw


とまってる鳥に遠くから気づく人がいますが、それはほとんどの場合「そのあたりにいることが多い」というのを知っているからだったりします。


私も何年も通っている探鳥地だと大体の場所はわかるのでそういうのは気づけますが、知らない場所でこれができたらエスパーな気がしますw


大体このあたりに鳥がいるっていう事がわかっていてすら、かなり厳しいですね。


なので、とまってる鳥を一生懸命探すよりも、動いた鳥をトラッキングする方が効率は良いですね。

動いた鳥を追う

機材
Canon EOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
10
ISO
500
露出補正
-2
撮影距離
16.8m

というわけで、歩いてる時は視線をいろんなところに向けて鳥を探すというよりは、目を広角レンズのように使って「動きを見逃さない」ことが大事なんじゃないかと思ってます。


視界を広くして、どこかで何かが動いたらそれを目で追う感じですね。


慣れてくると一瞬みただけで形や色、大きさや飛び方などから何の鳥か判断できるようになります。


ただ、これを続けてると目が凄く疲れます :P

待つ

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/2000
F値
5.6
ISO
2500
露出補正
-2
撮影距離
12.6m

ずっと同じ場所で何時間も待つということではなく「鳥のいそうな雰囲気がある場所」で鳥があらわれるのを少し待つというのも大事です。


私の場合は、休憩がてらそういう場所で10分程度待っていることがよくありますね。


小川の近くなどがねらい目で鳥たちが集まりますので、すぐに通り過ぎてしまうと出会えない場所でもすこし待てば高確率であらわれてくれるような所が結構あります。


とにかく広範囲を歩くというのも手だとは思いますが、たまには立ち止まって待ってみるのも良いのではないかと思います。

同じ場所を狙う

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
1000
露出補正
0
撮影距離
15.4m

鳥はルーチンで動いていることが多いので、1度みかけた場所には再度現れる事が多いです。


1日のうちに何度も現れる場合もありますが、1日毎のルーチンみたいなのがある場合が多い気がしますね。


1週間くらいあけてしまうとルーチンが変化していますので、1度みかけたら翌日同じ時刻に行けば出会える可能性が高まるかもしれません。


もうこの辺は鳥との駆け引きのような感じで、それがまた野鳥撮影の醍醐味ですね :)

近づき方

鳥を視認できたら、次は綺麗に撮影できる距離までどうやって近づくかです。

出来るだけ遠くから綺麗に撮れる機材を使う

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
400
露出補正
1
撮影距離
14m

元も子もないですが、なにはともあれまずは機材です。


これまでも書いてきましたが、EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMのようなチート機材を持っておくと非常に有利です。


満足いく撮影ができる確率が飛躍的に高まります。


距離30mと20mではまったく近づく難易度が違いますし、更に15mほどになると相当難しくなります。


近づかねばならない距離を機材でできるだけ短縮するというのは非常に有効ですね。


鳥にとってもストレスが減るので「まずはできる限り遠くから綺麗に撮れる機材を使う」のは大事ですね。


EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USMのヤバいところは、こちらに気づいて少し鳥が逃げてもそのまま撮れば綺麗に撮れるという点だったります :P 鬼

鳥とのコミュニケーション

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM
焦点距離
600mm
SS
1/400
F値
4
ISO
640
露出補正
0
撮影距離
9.9m

実際のところ、「鳥がこちらに気づいていない」ということはほぼありません(稀にありますが)。


ですので綺麗に撮れる距離まで近づかせてもらえるかは、鳥が許してくれるか次第という事になります。


鳥に近づくにはこうすると良いよというセオリーはあるのですが、結局は鳥とのコミュニケーションかなと思ってます。


簡単に言うと、鳥が嫌がることをしないということですね。


「自分が鳥の立場だったらどういうのが嫌だろう?」とか考えるとわかりやすいです。


「大きな筒のようなものを向けて、ガサガサ音を鳴らしながら一直線に近づいてくる動物」なんていたら一目散に逃げますよねw


なので、大砲レンズでの撮影は、ただそれだけでかなり難易度が高かったりします。

設定

シャッタースピード

機材
Canon EOS-1D X Mark III + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/4000
F値
5.6
ISO
500
露出補正
-3.3
撮影距離
20.3m

シャッタースピードはとまりものでも1/200~1/400くらいを確保しておいた方が無難です。


写真はブレるわけですが、ブレにはいくつか種類があって近年のボディやレンズで抑えることができるのは「手ブレ」です。


シャッタースピードが低くても「手ブレ」は抑えられるのですが、被写体が動くことによってブレる「被写体ブレ」は抑えることができません。


ですので、1/100くらいで撮ると三脚で撮っていても現像したら全滅...という事は珍しくありませんね。


どうしてもISOなどの関係でSSを確保できない場合は、せめて連写して奇跡に賭けましょう。


動体の場合は、小鳥なら1/8000くらいないとシャキっとは撮れません :(

ISO

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
160
露出補正
-2
撮影距離
22.7m

ISOは基本的にAUTOで、シャッタースピードやEVを調整するという撮り方が撮りやすいです。


EOS R7では800~1600、EOS R5 mark IIでは1600~3200くらいに抑えると良いですが、DxO PureRAWを使ってノイズを軽減することでかなり融通がききます。


昔はISOがある程度を超えるとノイズが酷すぎてどうにもならなかったのですが、ノイズはほぼ消してくれます。


ただ、そのかわりにISOが高いほどノッペリとする(ディテールが失われる)ようなイメージですね。


ですので、EOS R5 mark IIでISO12800で撮ったらどうにもならないかというとそういうわけではなく、解像感が失われる感じで、その分大きく撮れているなら問題なかったりします。

EV

機材
Canon EOS R7 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
1600
露出補正
-1
撮影距離
7.2m

野鳥撮影では通常の明るさでも基本的にEVは-1して撮っておくのが良かったりします。


白飛び対策もあるのですが、野鳥の場合はそもそもが少し明るく撮れがちですので、EV -1することで落ち着くことが多いです。


また曇り空をバックに撮るような場合は背景が発光しているような感じになるので、どうしても測光が空に引っ張られます。


ですので私の場合は空がバックの時はEV+1~+2くらいで撮ります。


また、EOS R5 mark IIなどではEV -3くらいまで下げてもディテール的には全く問題ないのですが、EOS R7などではEV -2くらいまでに抑えないとディテールが厳しくなるので注意です。

絞り

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM
焦点距離
600mm
SS
1/4000
F値
5.6
ISO
1000
露出補正
-3
撮影距離
13.9m

野鳥撮影では絞りF5.6以上の開放F値のレンズでは、基本的に開放での撮影になる場合が多いです。


F値を高くするとそれだけ回折の影響で解像力が低下しますので、十分な解像力を確保しようと思うとF5.6くらいまでのF値が必要になります。


ヨンニッパやロクヨン、ヨンヨンなどを使う場合は、ボケ具合や被写界深度を調整したいときにたまに絞る感じですね。


昔は1段絞るとシャッキリするレンズも多かったのですが、今は開放からシャッキリ撮れるレンズがほとんどです。

撮り方

瞳AF

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
160
露出補正
-2
撮影距離
18.3m

Canonのボディは瞳AFが優秀ですので、とまりもの撮影ではいかに瞳AFを発動させるかが大きなポイントになります。


一眼レフの時代は瞳にピントをあわせるのは至難の業でしたが、ミラーレスでは瞳AFで容易になり、さらに瞳がガチピンだとその写真は非常にシャキッとして見えます。


とまりもので言えば一眼レフ時代よりもかなりガチピンで撮りやすくなってますので、瞳AFを発動させることを意識しましょう :)

デフォーカス対策

機材
Canon EOS R7 + RF600mm F4 L IS USM
焦点距離
600mm
SS
1/320
F値
4.5
ISO
250
露出補正
0
撮影距離

ミラーレスは全般的にある程度ボケた被写体にAFが反応してくれません。


大体の場合はピント位置よりも手前にいる被写体に合いづらいので、あらかじめフォーカスプリセットを設定しておくか、すぐにMFしてピントを手動であわせられる準備をしましょう。


よくあるケースとして「MFである程度近くまでピントを持ってきたけど、AFを発動したらまた背景に抜けた」というのが繰り返されて、その間に鳥が飛んでしまうというパターン。


経験上ではファインダーごしにみて、ある程度鳥がシャキっと見えるくらいまでMFしてしまった方が安全です :P


「もうAFでいけるだろう」と思ってAFすると外すことが多いですね。


一眼レフからミラーレスに移ってすぐはかなりビックリしますので注意。

連写

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/400
F値
6.3
ISO
400
露出補正
-1
撮影距離
8.8m

ミラーレスの長所として、電子シャッターでの連写が速いという点があります。


またEOS R1やR5 mark IIのようにRAWでのプリ連写撮影が搭載されている場合は、どうしても失敗したくない珍鳥撮影ではとまりものでもONにして撮った方が良いように思います。


私はもういいやと思って最近はとまりものでもプリ連続撮影は常時ONですね。


たまに一投入魂という人もいますが、そういう根性的な話じゃなくて連写の中の1枚だけでもガチピンで撮れる事を期待した方が良いんじゃいかなと思いますね。


普通に撮影しててもEOS R5 mark II + 600mm + Extender x1.4くらいの高解像度の場合は、ガチピンは10枚に1枚しかなかったという事もありますので。

電子シャッター

機材
Canon EOS R7 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/250
F値
10
ISO
250
露出補正
-2
撮影距離
8.5m

これは賛否ありそうですが、メカシャッターや電子先幕はAFなりが微妙に途切れるような感覚があります。


ファインダー像も途切れるので、少し撮影のテンポも悪くなりますね。


EOS R7で撮る場合も、多少歪もうが電子シャッターで撮った方がガチピンで撮れてる確率は高い気がします。


単純に連写速度が出るからかもしれませんが。


もちろんダイナミックレンジも変わってくるのでどんな場合も...というわけじゃないのですが、私はほぼ電子シャッターですね。

現像

DxO PureRAW

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
250
露出補正
-2
撮影距離
9.6m

フルサイズで大砲で撮る場合は必要ない時もありますが、APS-Cで撮る場合や悪環境で撮影する場合は使った方が良いですね。


大体、高ISOによるノイズを2段分ほど綺麗に消してくれます。


またデモザイク処理もしてくれるソフトウェアなので、CanonのDLO的な事も綺麗にやってくれます。



この辺りでまとめてるのでどうぞ。


「色が変わる」という人がいますが単純にCanonのカラープロファイルで色補正が行われていないからですので、その辺はCaptureOneなりLightRoomなりで補正を。


Canonの写真はかなり色温度が高いので、少し色温度を上げると見分けがつかないくらいになります。


青空なんかも深い青色っぽくなるように相当盛られてますねw

CaptureOne

機材
Canon EOS R7 + EF800mm f/5.6L IS USM
焦点距離
800mm
SS
1/500
F値
5.6
ISO
160
露出補正
-0.3
撮影距離
16.7m

今の私の現像フローでは、DxO PureRAWによるノイズ除去でDNG出力して、CaptureOneで色々調整という感じが鉄板になってます。


以前はCanonのDigital Photo ProfessionalやLightRoomも使ってたんですが、CaptureOneを使ってみてあまりの快適さに戻れなくなりました。


ちょっとお値段は高くはあるんですが、この辺りを整備してからボディやレンズにお金をかけると、いろいろと後悔しないですむかもしれませんね。



この辺りの投稿でまとめてありますのでどうぞ。

まとめ

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
2500
露出補正
-1
撮影距離
15.1m

野鳥撮影をはじめたころは、スズメやカラスやハトやカモなど身近な鳥から撮り始めました。


全く鳥の種類も知らず、初めてシジュウカラを撮った時にとてもうれしかったことを憶えています :) 珍鳥かと思った


いまでこそ鳥と出会って撮影できなかったというケースはほとんどなくなっていますが、当時はあーだこーだと試行錯誤しながら歩留まりを高めていきつつ、鳥を探し続けてましたね。


どの季節にどんな鳥がいるかも全く知りませんでしたし、まずやってみる事から始める方なので、夏の暑い時期もずっと歩き回ってましたし、冬に冬鳥がいないような場所も散策してました。


ただ思い返すとやはり「楽しかったな」と思いますので、野鳥撮影初心者の方は「絶対撮れる場所に行きたい」とか「珍鳥のいる場所にいきたい」とか考えずに、まずはとにかく色んな場所に行っていろんな鳥を撮りながら慣れていく事をオススメします :)


では、とりとめもなく書きましたが、何かしら役に立つことがあったなら幸いです。

頑張って行きましょう :)