この投稿について


このところ2回ほどサンコウチョウ撮影のコツなどを投稿しましたが、お問い合わせで「撮れない、助けてヘルプ!」というのがそれなりに来るので補足的な番外編記事となります。


前と同じようなことも書いてますが、参考にしていただけたら。


サンコウチョウは楽勝とか、もう撮れてる人にはあまり意味はないのでスルーしてください😂


最近は妻が野鳥撮影をはじめているのでそれを参考に、どうして撮れないのかチェック項目的に書いていきます。

探鳥チェック項目

継続的に通って傾向を掴む

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
800
露出補正
-1.3
撮影距離
16.5m

やはり初めての探鳥地に行っていきなり目的の野鳥を撮るのは、ほぼ運頼みになってしまいますのでなかなか厳しいです。


探鳥は日、週、月、年...といったような単位で被写体の行動傾向を把握して、比較して予想をたてて行うものかなと思ってます。


毎日探鳥に行けるならそれが最も確実ですので、リタイアして毎日通える人は間違いなく有利です。


1週間たつと先週の傾向は既に役に立たない場合が多いので、現役組には珍鳥はなかなか難易度が高いですね。


現役組は土日連続で探鳥したり、先週の探鳥と比べて継続的に状況を把握することが非常に大事になってきます。


1日の中で行動傾向を把握して出会えるという事もありますが、この時期は行動が目まぐるしく変化するので、継続的に通って傾向を掴まないと厳しい鳥が多いですね。


たとえ誰かから詳細な情報を聞いたとしても、1週間後ではもう遅いし行動も変わっているというケースも多いのではないかなと。

地図を活用する

国土地理院(https://maps.gsi.go.jp/)やその地図を使ったサービス(YAMAPなど)では、等高線や山道もある程度描かれた地図を見ることができます。


探鳥地の駐車場のあたり...とかそういう漠然とした位置ではなく、目的の鳥の鳴き声を聴いたり姿をみかけた場所は地図でしっかり確認して、可能なら位置と時刻をプロットして傾向を掴みましょう。


YAMAPはたまに使いますが、GPSと連動してポイントを記録できますしオフラインでも地図をDLして使えるので便利ですね。


GoogleMapも航空写真を見れますので、どこに何があるかがわかりやすくて重宝します。


「ああ、この鳥はこの沢に沿って移動してるんだな」とか、「ああ、この杉林の中を巡回してるんだな」とかがわかりやすくなって探鳥の精度があがりますし、予想もたてやすくなります。

目的の鳥の生態を知る

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
800
露出補正
0
撮影距離
23.4m

鳥の鳴き声や大きさなどはもちろんですが、何を食べる鳥なのか、一般的にどういう風な生活をしている鳥なのかなど目的の鳥の知識を深めると探鳥の精度は確実に向上します。


サンコウチョウは英名で「Japanese Paradise Flycatcher」で、JapaneseやParadiseは置いておいてFlycatcher、つまり飛んでいる虫をバクバク食べる鳥ですね。


で、杉や檜の高い場所で営巣することが多くて、沢や谷沿いのうっそうとした林を好みます。


そして縄張りを形成する鳥なので巡回しますし、ある程度の範囲でツガイ単位で生息しているのねと。


こういったことはネットで調べたりちょっとAIに聞けばすぐわかります。


朽木で撮る場合でも完全にこの特徴は合致していますので、被写体の生態は調べる癖をつけましょう。

鳴き声を確実に識別する

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
500
露出補正
-1.7
撮影距離
18.3m

探鳥地で他のカメラマンがサンコウチョウが近くにいないかキョロキョロ探しているのに、自分は全く気づかなかった場合には鳴き声を聴きとれていない、または識別できていない可能性があります。


サンコウチョウは大きくて通る声で鳴きますので、50m、ひらけた場所ならもっと遠くからでも識別できないと厳しいです。


前の記事で書きましたが、もうこの時期になるとサンコウチョウは「グェ」「ピヨロピー」「ホイホイホイ」の「グェ」しか鳴かない事がかなり多いので、断片でも確実に反応できるように気を配りましょう。


探鳥中に楽しく話しながらでもいつでも気を配れるようになると「!今、あの辺で鳴いた!」というような感じの会話が増えてきてちょっと面白いですよ😂


急に空気が一変して一緒に全神経をとがらせて探鳥するのも、醍醐味ですね。


ただサンコウチョウはもうしばらくするとほとんど鳴かなくなりますので、撮影難易度は爆上がりしますので、早めに。

視界内で動いた鳥は確実に認識する

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
1000
露出補正
-1
撮影距離
20.5m

鳴き声が聴こえて立ち止まって探している時に他のカメラマンと一緒になる事があるのですが、目の前の距離20mくらいをオスが飛んでも、その姿をとらえられていないケースがよくあります。


とまっている鳥に気づけないのは仕方ないのですが、鳴き声から大体の範囲がわかっている状態で、動いた鳥の姿を捉えられないようでしたら目の使い方や認識の方法をチェックした方が良いかもしれません。


よくあるのが鳴き声がして「あのあたりにいるはず」と思って、正確な場所を把握しないまま焦点を合わせてしまうケース。


具体的にはファインダーを覗いて探したり、双眼鏡で探したり、肉眼でも狭い範囲にフォーカスしてしまったり...ですね。


鳴き声から正確な場所を判断するのは熟練者じゃないと難しいので、「視界内のどこかにいるという状態までは担保して、あとは初動を見逃さないというのが大事なんじゃないかと思います。

試行錯誤する

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
640
露出補正
-1
撮影距離
18.3m

なんとなく同じ方法で探鳥するだけでは、なかなか目的の鳥を撮影できる確率は向上しません。


上に書いた事項は結局のところ「常に試行錯誤して探鳥する」ことができていれば、自然と改善していける内容です。


仕事みたいで嫌ですがやはり撮影の成功率を向上させようと思うと、趣味でも本気で試行錯誤する必要があります。


「~が良くなかったかもしれないから、次はこうしよう」という試行錯誤の積み重ねが、長い期間を野鳥撮影していると撮れる人と撮れない人の差になるのかなと思います。


探鳥スキルが高い人と一緒に探鳥すると、ガチでエスパーみたいに見えて怖いですね😂

撮影チェック項目

SS、EV、ISO、(AV)の事前準備

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/2000
F値
5.6
ISO
12800
露出補正
1.3
撮影距離
18.3m

相互関係の強いSS、EV、ISO、(AV)は、シチュエーションに合わせて即座に変更して撮影する必要があります。


ずっととまっている鳥を撮影する場合はともかく、実際の探鳥ではなかなかそういう余裕がないことが多いです。


ですので「今日のこの環境ならば、この設定なら最悪の失敗はしない」という設定を事前にセットしておくのが大事です。


私は大体の場合は「SS:1/200~1/400、EV:-2、ISO:AUTO、AV:開放」にしています。


高い確率で空をバックにした撮影になる場合にはEVは±0~+2にしてますし、明るい場合はSSをなるべく上げるといった調整はします。


実際に撮るときはまず数枚撮って、よりよい写真を撮るために少し調整して...という感じで。


手持ちなら3秒以内、三脚立てからなら5〜6秒以内で撮影できるとなんとかなるかなと思います。


一眼レフの頃なら手持ちは2秒くらいで撮れてた気がしますが、ミラーレスは何かともたつきますね😇

デフォーカス対策

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
400
露出補正
-1
撮影距離
27.2m

これは主にミラーレスですが、大きく被写体がボケていると何をしてもピントが合ってくれないことが多いです。


フォーカスプリセットをつかったり、常にすぐにMFできる準備をしておきましょう。


珍鳥が目の前の近距離にとまっているのにAFがきかないと、焦ってチャンスを逃します。


デフォーカスの回避方法はひとそれぞれな気もしますが、何らかの手段は常に準備しておきましょう。


私は基本的に長射程の焦点距離では三脚で撮影してるのですが、圧倒的にデフォーカス対応がやりやすいからだったりします。


ミラーレスではカワセミ以外でも照準器を使っていますが、それも同様の理由です。


デフォーカスして被写体がボケてると、たとえフレーム内に鳥がいても全くファインダーから視認できません。


「フレーム内に被写体が入っていて、ピントリングを回せば確実にみつかる」という状態を作っているんですよね。


手持ちで長焦点大砲で撮影してると、デフォーカスしたときが地獄です😂見失い率高し

連写する

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/3200
F値
5.6
ISO
2500
露出補正
0
撮影距離
20.5m

これは機材にもよるのですが、連写やプリ連続撮影は色々な面で有効です。


一眼レフ時代はシャッターユニットの耐久を気にしたり、現像が大変になったりするので連写をおさえる傾向がありました。


初めてEOS-1D系を使った時も遠慮目に連写していたんですよね(初心者なのに連写音を響かせるのが恥ずかしかったのもある)。


今ではシャッター音も気になりませんし耐久も問題ないので、バッファが尽きるまで連写することも多いです。


現像が大変な事よりも撮れていない事の方が悔しいので、私は容赦なく連写しておくことをオススメします。


先日アカショウビンを撮った時も容赦なくバッファフルを連発してましたね😂

鳥が気にするような動作をしない

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/2000
F値
5.6
ISO
12800
露出補正
1.3
撮影距離
18.3m

鳥は...というか動物全般だと思いますが、速い動きに敏感に反応します。


珍鳥を見つけた時にはなかなか難しいですが、スムーズな動作でレンズを向けた方が、逃げられる可能性は低くなります。


三脚での撮影の場合には、それが三脚を立てる動作にも及びます。


スムーズにそれでいて鳥が逃げてしまわない限界のスピードで、素早く三脚をたててレンズを向ける意識をしましょう。


特に大砲での撮影はただでさえ被写体が逃げやすいので、細心の注意を。

順光になる位置どり

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
100
露出補正
-1.3
撮影距離
13.9m

これは最重要というわけではなくまずは撮れる事が大事だと思いますので、できれば...です。


私も余裕があるときしかできてません😂最近はRAW現像が優秀で甘えてる


これは撮影だけではなく探鳥時にも大事で、順光になる場所をキープしていると鳥の姿を視認しやすいので発見率も高まります。


鳥からは逆光になるのでこちらが見えにくいというメリットもありますね。


大きくは探鳥路を歩く時刻と方向、小さくは被写体のとまっている場所からの位置取りですね。

総括

かけた時間や歩き回った距離

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
160
露出補正
-1.7
撮影距離
20.5m

実際のところ夢のない話ですが、探鳥の成功率はかけた時間や歩き回った距離に相関していると思います。


探鳥地の傾向を把握できるまで粘れば、成功率が飛躍的に高まる感じ。


私はこの季節の土日は、それぞれ朝5時くらいから夜6時くらいまでの13時間/日ほど探鳥地に籠っていることが多いです。


歩いている時間だけでも8~10時間くらいはあると思います。


ですのでスキルが高いとか運が良いとか、何か特別な情報を知っているとかそういうのはなくて、単純に時間と距離でカバーしてる感じですね。


妻からは「ちょっと頭おかしい」くらいには言われてます🤣


ですので、このブログに毎週サンコウチョウの写真をアップしたりしていますが、例えば週に1度3~4時間ほど探鳥している人と比べると、単純にその6~8倍くらいの時間を探鳥に使っていることになります。


ですのでまぁ...モチベ維持が大変ですが、結局のところ時間と労力をかけて頑張るというのが最も有効だったりしますね。

慣れ、熟練度

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/400
F値
5.6
ISO
400
露出補正
-1
撮影距離
27.2m

探鳥も撮影も、慣れや熟練度によるところが大きいとは思います。


私は秋~冬はカワセミを撮影することが多いです。


カワセミも鳴き声が独特で飛んでくるのを待つシチュエーションが多いので、鳴き声に即座に反応する必要があります。


またカワセミの飛び込みはミラーレスでボディの性能が向上した今でも、未だに難易度がかなり高い部類の撮影です。


こういう少しシビアな撮影に慣れておくと、熟練度が高まって通常の探鳥時の撮影ではまず失敗しなくなります。


カワセミの飛び込みも初めのうちはドキドキして焦ってしまうのですが、慣れてくると落ち着いて撮れるようになります。


自然が相手ですので、今年駄目なら来年撮れるように準備...ですね。

まとめ

機材
Canon EOS R5m2 + RF600mm F4 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
焦点距離
840mm
SS
1/200
F値
5.6
ISO
2000
露出補正
0
撮影距離
16.5m

さて偉そうなことを沢山書きましたが、結局のところどれだけ情熱をもってモチベ高く野鳥撮影に取り組めるかな気はします。


モチベが高いと、早起きでも登山でも練習でも試行錯誤でもなんでもできます。


根性論や精神論になってますが、自然相手だとスマートにはいかないので泥臭くいくのが正攻法なのかなと。


さて、もう6月の序盤が終わりました。

来週からは34℃とか言ってますね。


実質あと2週間ほどで鳥の鳴き声も激減すると思いますが、頑張っていきましょう🐧