この投稿について
この投稿では昨日撮ってきた野鳥写真の紹介と、EOS R5 mark II + EF800mm F5.6L IS USMでのハヤブサ撮影について簡単に評価してみたいと思います。
今年はRF600mm F4L IS USMで別の場所でハヤブサを撮影しているので、軽い比較もしています。
RFマウントレンズへの買い替えなどを検討している方にとって何かしら判断材料になれば。
本日の野鳥撮影
経ヶ岬
まずはロケーションですね。
ここのハヤブサは超有名でTVでも稀に取り上げられたりする場所なので実名で載せています。
いつも常駐されているカメラマンの方たちがいるのと、毎週通ってる方もいるようですね。
なにより巣やねぐらなんかは断崖絶壁で人間が近づくのは無理なので、ハヤブサにとっては人間が撮影してようがいまいが全く関係ないみたいですね😂
地理的にほとんどの人にとっては遠い地域ですが、灯台が有名で観光地になっていて駐車場も整備されていますし、綺麗な屋外トイレもあってカメラマン数十人くらいなら全く問題ない場所ですので、榛原と同様で人気スポットです。
ここのハヤブサは距離38mくらいまで普通に近づいて来てくれるので、APS-C+500mmでも十分撮れますし、オススメではあります。
この時期は夏鳥も全く見なくなりますので、そろそろ私も8月は猛禽の月にしてもいいかなと思わなくもなく。
ハヤブサ
お気に入りの枝
EOS R7 + EF800mm F5.6L IS USM
私が営巣を撮影していたのは全く別の場所ですので、ここは今年は2回目ですかね。
この木の写真はネットでもよく上がってるので、この枝が今年の営巣中からのお気に入りらしいです。
3連休初日で鳥撮り以外の観光客が多かったのもあり観光の人に「あこにいますよ」とボディの液晶を見せたりしてました。
ハヤブサを初めてみたっていうバイクの「隼」乗りの方がいて喜ばれてましたね😂偶然の隼×ハヤブサ
EOS R5 mark II + EF800mm F5.6L IS USM
距離は65mくらいということで、この距離ではEOS R5 mark IIだとトリミング後の画素数が足りません。
動体だといいのですが、とまりものではちょっと厳しいですね。
ファインダーなり液晶なりでみたフレームに対する被写体サイズで「あ、これはとまりものはEOS R7で撮っておかないとダメだ」というのは慣れでわかります。
飛ぶ前は予兆のようなものがあるので、飛ばなそうなタイミングでEOS R7に付け替えて撮影してたりガチャガチャしてました😂
陽炎
今日は朝は曇っていたのですが、昼からは日差しが強くなって陽炎の状態としてはギリギリという感じ。
現地でプレビューを見ていて、「たまに瞳にピントが合ってるけど変にモヤっとしてる写真が多いから、これはかなり大気の影響受けてるな~」とか思いながら撮影してました。
陽炎は大気が揺れる感じなので、一律ではなくたまに瞳だけピントがあってたり変な感じになるんですよね。
EOS R5 mark II + EF800mm F5.6L IS USMでのAF検証気味に撮影はしたのですが、陽炎の影響は受けているのでそのあたりは加味して書いていこうかなと。
近距離
つぶらな瞳🤣
ファインダーを覗いてると「お、かなり近い」とか思ったんですが距離は35mほど。
撮影中は高速に動いている被写体をフレームに入れるために必死で頑張るわけですので、体感的に近く感じる事が多いです。
現像していると「まだフレームに余白あるな」と思ったりするんですが、高速移動する被写体を撮るときはどうしてもフレームぴったりで...とはいかないですね😇チャレンジはしてますが
ノートリだと大体このくらい。
「ハヤブサは時速380kmで急降下する」といっても、もちろん普段からそんなに速いわけではありません。
もうちょっとだけ近づいて来てくれてもまだ大丈夫ですが、このくらいのサイズ感で撮影するのがベターなのかなと思いますね。
高速飛行中はこのくらいでも撮影に余裕はほとんどない感じではあります。
撮影中は「フレームから羽がちょっとだけ出てるから、相対速度をあわせつつ中央に...」とかそんなことばかり考えてますね。
セミ食
飛び出してすぐに「何か掴んで飛びながら食べてるなぁ」と思ってみてましたが、セミですね。
セミはバタバタとゆっくり飛ぶので格好の餌食なんだろうなぁと。
鳥はハヤブサに限らずセミを食べる種は多いので、この時期のお手軽高たんぱく源なんでしょうね。
私はハヤブサを丸1年追ったりはしてないので初めて知ったんですが、セミを空中でとってそのまま空中で食べるんですね。
ハヤブサは枝にとまって食べるイメージが強かったので意外でした。
ただ、食べてる時はゆっくり飛ぶのでシャッターチャンスですね😎
爪でガッシリとセミをキャッチ。
セミの「あー」という声が聴こえてきそうです😇成仏せいよ
これは帰り際の曇っている時に撮りましたが、やはり陽炎的な問題がないとシャッキリ撮れますね。
このあと帰路に着いたのですが、すぐ激しい夕立が降ったのでちょっとあぶなかったなと。
ミサゴ
とまりもの
私は猛禽には詳しくないので車で道を走っていて猛禽類を見つけたら邪魔にならない場所に停めてパシャリする事が多いです。
待つにしてもどういうところで待てばいいかとかよくわかってないので😇
でもこの時期は夏鳥たちは身を潜めますので、気楽にドライブがてら撮影するのは悪くないですね。
猛禽オンチの私でも流石にミサゴくらいは遠目でわかるようになってきました😂
飛び出し
EOS R7でとまりものを撮ってたらいきなり飛び出し。
SS 1/400で撮ってたので「あ~これは厳しいか」とか思ってたんですが、あとで現像してみたらギリギリ大丈夫でした。
とまっている場所的にも足場が悪そうですし、羽を広げる動作がゆっくりだったからですね。
EOS R7 mark IIではモード切替ボタンでカスタムモード切替対応をお願いします...。
ウミウ
ハヤブサが上空を飛び交う中で、襲われないのを知っているからか余裕の表情の男前?なウミウさん。
海が奇麗だったのでパシャリ。
この岩がお気に入りなのか羽を日干ししたり、くつろいでいました。
距離は80m超ですが、背景込みなら問題ないですね。
EOS R5 mark II + EF800mm F5.6L IS USMでの猛禽撮影検証
EF800mm F5.6L IS USMについて
何度か書いていますがEF800mm F5.6L IS USMはもう17年も前に発売されたレンズで、今も画質的にはトップクラスですが駆動系は今では高速とは言えません。
EFマウントレンズの中でも、EF II型以降の大砲はEOS Rシリーズで「最高連写速度を出せるレンズ」とされていますが、EF800mm F5.6L IS USMは「最高連写速度を出せないレンズ」とされています。
実際にAFをONにして連写すると、EOS R5 mark IIは最高連写速度が30コマ/秒ですが20コマ/秒に制限されます。
MFでは30コマ/秒出る事は確認していますが、使えるシチュエーションは限られるので最後の手段ですね。
EOS R5 mark IIは発売からRF200-800mm F6.3-9 IS USM、EF600mm F4L IS II USM、RF600mm F4L IS USMと使ってきましたが、最高連写速度が出ないレンズでの撮影はEF800mm F5.6L IS USMが初ですので「使い物になるのか?」という所から、実際に撮影した所感を書いていってみたいと思います。
猛禽撮影ならほぼ問題なし
EOS R3で試していた時はレンズ性能以前の問題でAFが背景を掴み続けるなど、そもそもAFシステム的にどうにもならないことが多かったのですが、EOS R5 mark IIやR1では大きく改善されているので期待しつつ撮影しました。
結論としては「EF800mm F5.6L IS USMでも猛禽はまったく問題なし」ですね。
レンズのAF性能自体はもちろんスペック相応でRF600mm F4L IS USMと比べると遅く、連写も20コマ/秒で仕様的な性能制限はありますが、本当に「ただそれだけ」という感じです。
ミラーレスのフラグシップも発売されたことですし、「Canonももう古いEFレンズは足切りしてくるかな」と思ってたんですが逆に古いレンズでもちゃんとレンズ性能相応に使えるようになってるので好感がもてます。
初めは検証するつもりで撮ってたのですが、拍子抜けするほど問題なく撮影できたので後半は綺麗に撮る方に集中してました。
飛び出し
猛禽の飛び出しはカワセミと比べるとかなり遅いのと、距離が遠いので被写界深度が深く大外しすることは少ないです。
距離65mあるので、800mm F5.6のフルサイズだと被写界深度は大体±1mくらいですかね?
逆に飛び出し後に変なものを掴んでピントがズレるくらいなら、ピントが動かないままの方がマシという場合も多いです。
というわけで、EF800mmは「過剰反応しないから逆に安定している」というおかしなことが起きてますね。
これ実はカワセミでもよくあって「水面や水しぶきに中途半端に過剰反応すると安定しない」のですが、それに似てます。
AF合焦エリアもみてましたが、全く追従はしてないもののこれはEF800mm F5.6L IS USMのせいじゃなくてEOS R5 markIIの方ですね😂被写体の検出時点でNG
ただ、それでも変なものを掴みにいかないEOS R5 mark IIだからこそですね。
ミラーレス的な継続ピント合わせ
これはハヤブサがスピードにのっていて、レンズを結構なスピードで横に振りつつの撮影でした。
「あ~流石に無理かな」と思ったんですが問題なく撮れてますね。
このシチュエーションって「ミラーレス的なサーボAF制御」で、「継続的に少しずつ高速にピントを合わせていく」という一番EFレンズが苦手なシーンです。
一眼レフ+EFレンズのリングUSMはフォーカスレンズを長い距離一気に動かすのは得意だと思うのですが、ボディと高速に通信しながら微調整を続けるというのは苦手ですね。
ぱっと見では約4コマ、20コマ/秒なので0.2秒ほどかかっています。
RF600mm F4L IS USMでは遅くても2コマ~3コマくらいしか中途半端なピント状態は見ないので30コマ/秒とすると~0.1秒程度で合わせてくれるのかなという感じで、EF600mm F4L IS USMでは中間の~0.15秒くらいなのかなと思ってます。
秒数だけ見ると「最新機材とその程度の時間の違いしかないの?」と思ってしまいがちですが、例えばカワセミで30コマ/秒で6コマピントが合わない時間があると、もうフレームからカワセミはいなくなってます😇
ただカワセミの場合はそもそも着水場所を大きく外すとデフォーカスで撮れませんし、結局のところ誤差なのか楽しみですね。
背景の変化
空バックから森をバックにしたところまで一気に飛翔するシチュエーション。
EOS Rシリーズは背景にピントが持っていかれる事が多くて、こういうシーンは苦手とされています。
ハヤブサ、大事にセミを爪で掴んでいますね🤣
これも相当なスピードで飛翔していて「ダメかなぁ」と思ったんですが、全く問題なし。
EF800mm F5.6L IS USM使ってると「想像よりも良い場面が多い」と感じるんですが、なんとなく私の感覚や環境と、画質なり被写界深度なりAFスピードなりがマッチしてるからな気もしないでもないです。
AFに関してだと600mm F4よりも800mm F5.6の方が被写界深度が浅いのですが、浅すぎるとデフォーカスしちゃうけど浅すぎないので、ほどよく背景がボケてピントが持っていかれず、かつ被写体の方にすぐ合ってくれるみたいな。
もちろん600mm F4 + Extender x1.4でも同じなんですが、そうなると画質が少しだけ劣って...という微妙な所なんでしょうね。
猛禽でも厳しいかなぁという先入観があったものの、「あ、ごめん。全然大丈夫だったわ」という感覚😎
連写スピード、複合シチュエーション
とまり木から飛び立って徐々にこちらの方に飛んでくるパターンで、さらに背景が結構変わってます。
同一サイズでトリミングしていますので、1コマ目のサイズと最後のサイズが全然違うのがわかると思います。
連写スピードはやはり20コマ/秒で完全に制限されていますね。
ただ、EOS R7で撮っている時のような連写に引っかかりがあったり、シャッターボタンを押しているのにシャッターが切れないというようなシチュエーションは全くありませんでした。
シャッターがうまく切れないシチュエーションはピントが全く合っていない時だと思うので、このくらい距離があるとそもそも起きづらいのはあるんでしょうけど。
※少しボケて見えるのは現像した写真ではなくDPPのスクリーンショットだからです
こちらも暗めの木々を背景として飛び出して、上空までずっと連写していましたがピントは安定してます。
瞳AFもほとんどのショットで効いていて、たまに胴体の方にいっているのがあるかな?くらい。
ハヤブサの撮影だと私はファインダーを覗いて撮りますが、「ピントが抜けそう」というような不安もほぼありませんでした。
まとめ
ロケーション
実は早朝5時くらいから朽木をまわっていたのですが、たまに遠くでサンコウチョウの声はするものの空振り。
流石に今年はもう無理かなという事で、京都に用事があったのもあり海岸線をドライブしつつ猛禽撮影に切り替えました。
ハヤブサなどは少し早めに繁殖期は終わっているので、今くらいの時期が安定して撮れて良いのかも知れませんね。
あと、超暑いので人は思ったより少ない気がします👌
機材
EOS R5 mark IIでEF800mm F5.6L IS USMを使ったらどうなのか、これからも色々試していきますがまずは猛禽撮影。
17年前発売とはいえ、つい数年前までは現役だったレンズですし全然問題はないですね。
EOS R3やR7のAFシステム時代は背景や謎の物体にピントが持っていかれたりする関係で、シャッターを押してもシャッターをが切れなかったり、都度のフォーカスレンズの移動幅が大きくて厳しかったというのがありました。
EOS R5 mark II世代のAFはかなり安定しているので、そもそも大きくフォーカスレンズが前後することがない印象です。
これまでは「EOS R3やR7でもRFレンズならなんとか...」という感じだったのが、ボディ側の性能に余裕ができて「EOS R5 mark IIなら古いEFレンズでも十分いける」という感じですね。
猛禽撮影におけるEF800mm F5.6L IS USMとRF600mm F4L IS USM + Extender x1.4の比較
| 項目 | EF800mm F5.6L IS USM | RF600mm F4L IS USM + Extender x1.4 |
| 焦点距離 | 800mm | 840mm |
| F値 | F5.6 | F5.6 |
| AF速度 | 猛禽なら問題ない程度に高速 | 高速 |
| ピント安定度 | たまに追従が遅れるが気にならない程度 | ピントは常時ガチピンで安定 |
| 連写スピード | 20コマ/秒 | 30コマ/秒 |
| 描写 | 非常に良い | 良い |
| 重量 | 重くて振るのは結構大変 | 軽くて軽快 |
やはりAFや連写スピードが関係する撮影では、RF600mm F4L IS USMの方がもちろん有利です。
ただ、猛禽撮影ではEF800mm F5.6L IS USMでも別に困らないかなという印象ですね。
初めに書いた通りで「あれ?全然問題ないぞ?」というのが正直な感想です。
試してみたいのはカワセミ撮影なので、またカワセミが戻ってきたら頑張ろうかと思います。
さて、とうとう夏鳥は完全に身を隠してしまった感じがありますね😇
これから3~4週間程度は厳しい季節が続きますが、今年は猛禽も撮りつつカワセミを待ちます。
少しだけ暑さが緩んできましたが、熱中症には気を付けて頑張りましょう🐧