ゲームエンジニア20年、野鳥撮影を始めて10年以上経つのですが、いっこうにエンジニアに野鳥撮影好きが増えないので今日は野鳥撮影の魅力をご紹介しようと思います。

そもそも野鳥撮影って何が楽しいの?

(※写真は撮影中にいた仔鹿)


おそらくほとんどの方が勘違いしていると思うのですが、野鳥撮影の楽しさは「自然の中で美しい鳥の写真を撮って飾ること」...ではありません。


MMOゲームを想像してください、野鳥撮影はいわば「狩り」です。


お金を稼いで装備を整え、日々自分の撮影技術や知識を向上させ、ネットなどを活用してターゲットを探し出し、クリティカルなショットを決め、現像に一喜一憂して、また次の戦いに備えます。


壮大な「ハンティングゲーム」と思ってください。楽しくないわけがない。

なぜ飽きないの?

(※野鳥の聖地、石川県舳倉島)


主に以下のような理由があります。

  • フィールドは全世界(オープンワールドゲーム)
  • 二度と同じシチュエーションはない(同条件ややり直しはありません)
  • 難易度が高い(鳥を近くで撮影するのは至難の業です)
  • 運が必要(麻雀と一緒です、運8割、技2割)
  • 装備が日々進歩していく(カメラやレンズは日々新しくなっていきます)

特に最近は、カメラメイカーがスマホにコンデジ市場を奪われ「カメラにしかできないこと」に注力する中で「鳥瞳AF」など野鳥撮影機能競争が激しくなっています。


おそらくAIの進歩などで10年、20年後には何も考えなくてもシャッターを押すだけで野鳥写真は撮れてしまう時代になります。そうなるとつまらなくなるので趣味とするなら今が旬といえます。

一体どんな写真が撮れるの?

ほとんどの方が、カメラにあまりお金をかけたことがないと思います。

以下、コゲラの写真です。コゲラは大体スズメくらいの大きさの鳥です。

機材
Canon EOS 90D + EF600mm f/4L IS II USM +1.4x III
焦点距離
840mm
SS
1/80
F値
5.6
ISO
250
露出補正
0
撮影距離

これでも十分綺麗。ただ、これを等倍に拡大すると、

ここまで写ってます。


狩りの野鳥撮影にセンスなんて一切関係ありません。


エンジニアなら「小鳥をこの解像度で撮れる」というだけでやってみたくなってきませんか?

具体的にどうやって始めたらいいの?

趣味ですので自由に...ですが、今はインターネットでいろんな方が野鳥撮影について解説してくださっているので情報収集してみてください。


私はいまEOS R5 + RF600mm F4Lで撮っていますが、レンズ沼の果てまできた重傷者ですので初めは600mmのズームレンズをお勧めします。


今現在の私のオススメは α7R IV + FE200-600mm です。


50万円くらいでしょうか。


「高い」と思うかもしれませんがα7R IVは非常に高性能なフルサイズミラーレスでお子様の撮影や風景写真などほかの撮影にも使えます。

またカメラ&レンズは他の趣味の機材と違って「買取価格が高い」という特徴があります。50万円で買った機材ならおおむね30万~35万くらいでは売却できます。買い替えの場合はさらに%はアップするので初期の金額自体は高いものの無駄にはなりにくい特徴があります。

機材
ILCE-7RM4A + FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
焦点距離
588mm
SS
1/500
F値
6.3
ISO
640
露出補正
-0.7
撮影距離

FE200-600mmはロクヨンにはかないませんが、この値段でここまでシャッキリ移る600mmズームレンズは他にありません。AFも非常に高速です。


たまにマイクロフォーサーズとかが35mm換算600mmF4とか言ってますが、あれはフルサイズでいうと、「300mmF4」で撮った写真をクロップしているのと同義です。あれはあれで携帯性が高いので良いのですが、手持ちで600mmとか言って売るのは正直どうかと思います。

言ってみればα7R IV + FE200-600mmってマイクロフォーサーズクロップ前提で言うと「手持ちで1200mm F6.3で撮れるカメラ」なんですよね。

さいごに

野鳥撮影は釣りと少し似ています。


世の中ではよく釣り人のマナーの悪さが問題になっていますが野鳥撮影も同じです。


過剰な野鳥保護を意識する必要はありません(そもそも保護を優先する人なら野鳥撮影自体やめるべきです)。

ただ人に迷惑をかけたり環境破壊行為は避け、できるだけ長く人が野鳥撮影を楽しめる環境をまもりながら楽しんでいきましょう。