この記事について

この記事は「これから野鳥撮影を始めたいけど、ちょっと不安」という人、または初心者の人を対象に、野鳥撮影で気を付けた方が良いことを紹介します。


私の考えではありますので、参考程度で。

何かあった時に責任をとるのは自分ですので、自分自身でしっかり判断することが大事です。

全般

法律やルール的にNGなこと

まず、鳥獣保護管理法などがありますので確実にアウトなのは以下。

  • 鳥を捕まえる・傷つける・持ち帰る
  • 鳥の巣や卵に手を出す
  • 立入禁止区域に入る


次に公園のルールや状況次第でアウトなのは以下。

  • 餌付け
  • 鳴き声再生
  • 繁殖期の過度接近


「知らなかった」ではすまない話ですので、後者も気をつけましょう。


「立入禁止区域」については後で書きますが例外もあるので、ちょっと注意。

珍鳥情報の秘匿

珍鳥情報を広めても法律的にNGではないですが、ほとんどの人は珍鳥情報を秘匿します。


理由は


  • 探鳥地が荒らされて撮影できなくなる
  • 広めて何かあったら後味が悪くなる
  • 珍鳥を独占したい


だいたいこんな感じですね。


基本的に野鳥を撮影している時点で動物愛護よりも撮影したいほうが勝っていますので、精神論ではなく現実論で考えた方が自分の中で折り合いをつけやすいんじゃないかと思います。


私は野鳥撮影で後味が悪くなるのは嫌なので基本的には秘匿しますが、「足を棒にして珍鳥を発見した人が、知り合いにも情報を漏らしてはいけない」というのも変な話だと思うんですよね。


このあたりは珍鳥の第一発見者になったりすると判断を迫られますので、普段からそういう場面でどうするかはシミュレーションしておくと良いのではないかと思います。


得てしてそういうシチュエーションは突然やってきます。

探鳥地で気を付けること

挨拶する

これは野鳥撮影に限った話ではありませんね。


山道などですれ違う際には、会釈でもいいので軽く挨拶はしましょう。


たまに余裕のない表情で挨拶もせずにまわっている人がいますが、正直ちょっと怖いですね。


想像したらわかると思うのですが、野鳥撮影機材ってそれなりのお値段がするものですので、人の少ない山や森などでそんな人がいたら、そりゃ怖くなります😇


探鳥地の情報交換もできることが多いですし、挨拶は強くオススメします。

野鳥が逃げる行動をとらない

これは撮影時の話ですが、野鳥が逃げたり、近づいてこなくなったりするような行動はとらないようにしましょう。


  • 大きな音をたてる
  • 急な動作
  • 大きな動作
  • 直進して近づく
  • 追いかけまわす


このあたりですね。


「そんなことしないでしょ?」と思われるかもですが、現場では皆が遠巻きに撮っている中でも野鳥に突進していくという信じられない行動をとる人をよく見ます。


スマホで特攻する勇者もいますね...制止したくても大きな声を出せないこともあり、地獄絵図と化します😂


トラブルの原因にもなりますし、少なくとも自分はやらないよう気を付けましょう。


雑談して騒ぐのも「複数人なら注意する人はいないだろう」と思っているのかもしれませんが、邪魔なので控えましょう。

熊対策をする

これはなんというか「対策したら助かるか?」といわれると、そうではないのですが...。


ただ、野鳥撮影は日の出とともに開始されることが多いので熊対策はしておくにこしたことはありません。


私も何度か熊には遭遇していますし、一度は近距離での遭遇で生きた心地がしませんでした。


  • 熊情報がある場所には近づかない、どうしても行く場合は必ず複数人で
  • 熊と出くわしたときにとるべき行動を知っておく
  • 熊鈴は必ず装備しておく
  • 最後の手段として熊スプレーは装備しておく


このあたりですね。

特に、複数人での行動は熊に襲われる確率が一気に低下するようです。


去年はかなり熊が低地におりてきていたようですが、これに関しては洒落にならないので注意です。

マダニやヤマビル対策をする

通常の公園ではそうでもないですが、山や森に行くときにはマダニやヤマビル対策をしましょう。


朽木などでは、雨が降った翌日は何十匹ものヤマビルにたかられます😂


気づいたら靴の中が血だらけになってたりしますね。


ヤマビルはその程度ですが、マダニは死に至る場合もありますので要注意。


基本的には、野鳥の会が販売しているような長靴を履いて、長袖、長ズボンで探鳥することをお勧めします。

はやとちりしない

法律的に公園のルールを守らないのはもちろんNGですが、ちょっと注意点があります。


例外的に「ロープを越える許可をもらっている人」や、「開園前の公園利用の許可をもらっている人」も大勢いるということ。


「あの人はルール違反に違いない」とか「あの人だけズルい」という短絡的な思い込みで、確認もせずにSNS等で晒すと逆に訴えられる可能性がありますのでご注意を。


私が知っているだけでも、例えば土地の所有者や管理者がロープをはっていて、その人と交渉してOKをもらっている人とか、調査で早朝からの侵入許可をもらってる人とかはかなりいますね。


あと実は森林公園などは登山道と一体になっている場所が多く、公園側も完全には閉鎖できないという事情もあるようで、登山者が公園を横断するようなケースも多くあります。


「注意するな」という話ではなく、確認もせずに本人判別ができるような写真を晒してしまうのは危険だよという話。


まぁそもそも、そういうの抜きでも本人判別できる写真を晒すのはNGだと思いますが。

車での移動に関しての注意

探鳥地は秘境とまではいいませんが山や森が多いため、早朝の車での移動中は、野生動物の飛び出しに気を付けましょう。


私は朽木によく行きますが、早朝はとにかく鹿の出現が多くて何度も危ないシーンがありました。


去年も何人もの野鳥撮影者が鹿に車をぶつけているのを見ていますし、かなり身近な話です。


また車の保険には必ず「対物保険」をつけて、野生動物に衝突した際には保険がおりるようにしておくことを強くオススメします。

機材の扱いで気を付けること

ストラップは常に保険で首にかける

これから野鳥撮影を始める人は、必ずレンズやボディに十分な強度のストラップをつけて、アクシデントへの備えとすることをお勧めします。


野鳥撮影機材は高価なものが多く、何より重い。


野鳥撮影で機材を使っていると、レンズとボディの接続部や、雲台と三脚座、雲台と三脚、場合によっては三脚自体が壊れたりする、想像できないようなアクシデントが必ず起きます。


これまで、EOS 5D mark II、EOS-1D X mark II、EF600mm F4L IS II USM、RF200-800mm、RF100-500mm、EOS R7などを修理に出したことがありますが、だいたいは想像できないようなアクシデントでした。


もちろん修理保険に入るのもおすすめしますが、まずは壊さないようにどんな場合でもストラップをかけることは、一応おすすめしておきます。

現地で整備しない

本当にちょっとしたことなら良いのですが、よほど自信がある場合以外は現地でレンズやセンサーの汚れを掃除しようなどと思わない方が良いです😇


少なくとも落ち着ける場所での整備をお勧めします。


私はボディを付け替えることが多いのですが、たまに電源を切るのを忘れてしまって、それに気づかずにセンサーに指紋がついてしまう場合があります。


最近のカメラはセンサーシャッターが標準装備されていますが、電源を入れたままではシャッターが閉じないので、それに気づかずに指が当たってしまうことがあるんですよね。


ただ、その場で急いでクリーニングしようとすると被害が拡大する可能性が高いです。


昔、EOS 5D mark IIでセンサーをその場でクリーニングしようとした際に、クリーニング中にセンサーシャッターが閉じて大惨事になったこともありました。


いろいろと危険ですので、整備は落ち着ける場所で。

他人の機材にぶつけない&ぶつけそうにならない

これは人気の探鳥地ではよくあるんですが、機材を設置するスペースがなく、狭いスペースに無理やり設置して、レンズを振ったら他人の機材に当ててしまったとか、三脚の足が重なるように設置してトラブルになったとか。


私はやったことはないですが、やられたことはあります😇


レンズをぶつけられたことはないですが、「ここ、いいですか?」と言われて三脚の足がこちらの三脚の間を通すようにがっつり設置されたことは何度も。


「その場所はいいけど、三脚がっつり重ねてくるのはあかんやろ」と。


共倒れになってしまうのも困りますし、倒してしまう危険もあるので絶対NGです。


野鳥撮影で何百万円も弁償させられるとか嫌ですよね😇

まとめ

ざっと思いつくことを書いてみました。


昔と今ではルールに関する考え方が全く違いますし、SNSもありますので、「昔は許された」というようなケースでもNGになったり炎上したりするケースもあります。


環境の面では、公園の道や橋などの老朽化が進んでいたり、熊による危険が高まっていたりするので、こちらも昔の感覚でいると危険ですね。


とはいえ、ルールを守って撮影する分には何の心配もないですし、過度に神経質になることもありませんし、徐々に慣れていって活動の幅を広げていけばよいのではないかなと思います。


それでは、楽しい野鳥撮影ライフを😀